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♭ 猫のアート〔cat's cradle〕2012/04/21
約2年前に書いた記事だが、暫くしてから閲覧数が急上昇!‥‥瞬く間に「アクセス・ランキング」のトップに躍り出てしまった。アクセス数が急激に伸びた理由は良く分からない。〈猫のアート〉は猫盤(ネコード)10枚を紹介するシリーズの第6集で、コンピレーション盤《Feline Groovy》(ACE 2008)やFleet Foxesのデビュー・アルバム《Helplessness Blues》(Sub Pop 2011)を選出している。本ブログの中では比較的人気のあるシリーズだと思うけれど、何故か〈猫のアート〉の閲覧数だけが突出している。ネコードではなく、文字通り「猫のアート」に惹かれてアクセスする人が少なくないということなのだろうか(もちろん「猫のアート」という展示会が美術館で開催されたということもない)。「猫のアート」というタイトルになったのは2枚のアルバム、Matthew SweetとBenny Singsのアルバム名に「Art」という文字が入っていたことに由来する。

♭ 1998年のコンピュータ・ゲーム〔archives〕2008/05/21
この記事は30年近く前の手書き原稿が元になっている。当時は少女マンガと音楽の関連性について模索していたので、この種の牽強付会的なエッセイを何本か書いていた。〈1998年のコンピュータ・ゲーム〉はGeorge Clintonのソロ・アルバム(Captol 1982-86)と佐藤史生の長編マンガ『ワン・ゼロ』(1984-86)を採り上げている。P-Funk軍団総帥のソロ・デビュー・アルバムはエレクトロ色が濃く、リリース当初は評価も決して高くなかったが、その後〈Atomic Dog〉がヒップホップ系ミュージシャンにサンプリングし捲られたこともあって、今日では「名盤」とされている(現在入所困難なのは残念)。ド・サトさまの『ワン・ゼロ』も「オウム事件」や「ネット時代」を経て、その近未来予見的なテーマが見直されている。本ブログでは佐藤史生の逝去後、〈死せる史生のための黒猫舞〉を書き下ろして追悼し、〈素敵な萩尾望都さま、佐渡も沖は凪です〉という回文を作って鎮魂した。

♭ シミーにシビレて〔music〕2009/05/01
米インディ・レーベル「Shimmy-Disc」を主宰するKramerの記事を書いても、余程のロック・マニアでもない限り興味を持たないだろう‥‥当初は予想した通りだった。ところが最近になって閲覧数が伸び、アクセス・ランキングの上位に入って来た。Kramerの魅力は正体不明の胡散臭さと如何わしさだろうか。しかし、パロディの奥に隠れているのは内気な音楽好き青年のピュアな心情だったりする。現在でも入手可能なのか不明だが、《The Power Of Pussy》(1991)と《The Guilt Trip》(1993)の2枚は必聴・必携。もし貴方が音楽を愛しているのならば、Kramerの音楽も好きになるはず。無名バンドや未知のアーティストを発見する嗅覚やプロデューサとしての技量にも長け、Galaxie 500、Daniel Johnston、Half Japanese、Weenなど、数多くの新人が「Shimmy-Disc」からデビューした。A.C. Templeの《Belinda Backwards》(Blast First 1991)やTrains & Boats & Planesの《Minimal Star》(Cloudland 1993)など、シミー・ディスク以外でプロデュースした傑作アルバムも少なくない。

♭ ゴールド・フラップ(2000)〔rewind〕2007/10/01
個人的な年間ベスト・アルバム10枚を遡って行く「リワインド」シリーズの2000年度版である。20世紀最後の年間ベスト・アルバムというわけだが、アイスランドのSigur RosやカナダのGodspeed You! Black Emperorなど、「ゼロ年代」を象徴することになる辺境バンドのアルバムも選出されている。記事タイトルになったGoldfrappのデビュー・アルバム《Felt Mountain》(Mute)は今でも気に入っているけれど、悪名高いコピー・コントロールCD(CCCD)でリリースされた2nd以降は世俗的なエレクトロ・ポップに堕してしまったような気がする。2013年、ティム・クック(Apple CEO)が新製品のプレゼンで「我々にとって音楽は特別なもの」とスピーチしていたように、音楽は時代の気分をファッションや映画などよりも一足早く反映する。2000年のベスト・アルバムを聴けば、21世紀の未来は余り明るくなさそうだということが先見的に分かるのだ。

♭ リュウの道程 〔comic〕2007/11/01
〈ミレーヌの憂鬱〉に続く、石ノ森シリーズ第2弾である。『リュウの道』(少年マガジン 1969-70)は当時公開されたSF映画「猿の惑星」や「2001年宇宙の旅」へのオマージュに満ちた長編マンガだった。同時期に発表された『ジュン』(COM 1967-69)や『009ノ1』(漫画アクション 1967ー70)などと同じく、最も流麗なフォルムで描かれている。雑誌連載中は人気マンガ「巨人の星」や「あしたのジョー」の影に隠れていたが(掲載頁も巻末のことが多かった)、大胆なコマ割りや地球〜人類の滅亡と再生という壮大なテーマなど、今日再読しても全く古びていない。宇宙船に密航した少年1人が変わり果てた地球へ帰還して苦悩しながら進むべき道を自ら切り拓いて行く一種のビルドゥングスロマンでもある。「石ノ森章太郎萬画大全集」(角川書店 2006-08)をテクストとして使用。当時の雑誌をスクラップした私家版「リュウの道」も参照した。

♭ うどん麺道〔palindrome〕2007/09/01
スニンクス(sknynx)のメイン記事の1つ、「回文シリーズ」(Vol.10)がランクイン。しかし、作者の思い入れほどには閲覧数が伸びて来ない。最初は面白いと思ったものの、代わり映えのしない回文の余りのバカバカしさに愛想が尽きた読者も少なくないのかもしれない。〈うどん麺道〉で100回文を達成したわけだが、これほどまで長く続けられるとは思っていなかった(目指せ、500回文!)。〈世のため‥‥懲りぬ敵、我が眞鍋かをりを壁生乾きで、塗り込めたのよ!〉という回文を作った2007年、眞鍋かをりは確か「ブログの女王」と呼ばれていた。その後、紆余曲折あって、色褪せた古いプロマイドを見るような複雑な気分に陥ってしまう。対照的に〈ニャンコと月見、きっと今夜に‥‥〉は今でも色鮮やかに微笑んでくれる。現存する有名・著名人の実名(フルネーム)回文は人気の浮き沈みや経年変化もあって難しいですね。最新作の「真央回文」は気に入っているんですが‥‥。

♭ 猫のスリスリ〔cat's cradle〕2006/07/21
記念すべき猫ジャケ・シリーズの第1集だが、「猫ジャケ探検隊」としての意識は未だ稀薄で、手持ちのアルバムの中からネコードを探した。それでもA.C. Templeの《Sourpuss》(Blast First 1989)やSick Catの《Hairballs》(A Hot Air 1995)など、個性的なネコたちが10匹見つかった。背中に翼の生えた「空飛び猫」は真っ先に紹介したかったネコードだし、変形猫ジャケの「片目猫」もパッケージ・デザインとして図抜けていた。〈猫のスリスリ〉という記事タイトルにはネコが匂い着けのために躰を擦りつける動作と「猫のスリーヴ」という2つの意味が込められている。手許にあったネコードが尽きると「猫ジャケ探検隊」としての活動が始まった。今までに第7集の〈猫のエミリー〉まで、70枚のネコードを蒐集した。Mazzy Starの《Seasons Of Your Day》(Rhymes Of An Hour 2013)や《Comptoir Monte Le Son》(Créations Nelson 2011)などは第8集に収録予定です。

♭ サイ・ビョークが行く〔music〕2007/08/01
Bjorkシリーズ第2弾は裏ベスト・アルバム《Family Tree》(One Little Indian 2002)とヴィデオ・クリップ集『Volumen 1993ー2003』(One Little Indian 2002)にスポットを当てている。〈サイ・ビョークが行く〉という記事タイトルはエヴェリン・マクドネルの『ビョークが行く』(新潮社 2003)から採った。「サイ・ビョーク」(cy-bjork)はサイボーグ(cyborg)とビョーク(bjork)の造語で、アレキサンダー・マックイーンが手掛けた《Homogenic》(1997)の「アルバム・カヴァ」にインスパイアされたネーミングでもある。Bjorkには早くから注目していた。The Sugarcubes時代はパンキッシュなアイドルとして、ソロ・デビュー以降は新しい音楽(サウンド)を自らクリエイト出来る数少ない女性アーティストとして。《Vespertine》(2001)はNY同時多発テロ(9・11)を「幻視」したアルバムとしても名高い(〈氷の国の摩天楼〉を参照)。彼女は20年以上に渡ってポピュラー・ミュージックの第一線を走り続けている。

♭ 猫とおさんぽ〔cat's cradle〕2007/08/11
〈猫のゆりかご〉〈猫にふたたび〉に続く猫本シリーズ第3集。「キャッツ・クレイドル」(cat's cradle)は「猫本」「猫盤」の2つを総称したカテゴリ(ダグ)である。その由来は言うまでもなくカート・ヴォネガットの『猫のゆりかご』(早川書房 1979)から。第3集ではネコSF小説として名高いハインラインの『夏への扉』(早川書房 1979)やバロウズ爺の猫エッセイ『内なるネコ』(河出書房新社 1994)などを採り上げている。猫小説や猫エッセイだけでなく、ネコ絵本やネコ写真集なども紹介しているが、単にネコが出ているだけでは「猫本」とは言えない。ネコたちが生き生きと精悍に、可愛く魅力的に描かれていなければ「猫本」とは呼べないし、「猫ゆり」で紹介する価値もない。たとえば少年バルテュスが9〜10歳の頃に描いたという言葉のない絵本『ミツ』(河出書房新社 2011)は「猫本」と称するに相応しい。40枚の絵を読むことで、読者は多くの感情を作者と共有することが出来るのだから。

♭ NO AFFILIATE, NO ANALYZE!〔blog〕2007/05/16
「no nice! 宣言」に続く意志表明第2弾で、某タワレコの「NO MUSIC, NO LIFE.」をモジっている。今でも遵守されているのかと問われると、半分は「羊頭狗肉」なのかもしれない。「アフィリエイト」は行なっていない。「NO AFFILIATE, NO ANALYZE!」の下に貼ってある「Firefox」「Apple Store」「So-net blog」のバナー広告も各記事の末尾に載せている「Amazon 商品紹介」も非アフィリエイトである。しかし「アナライズ」の方は記事を公開した後、ソネ風呂の管理ページに「アクセス解析」という新機能が付く仕様に変更された。「アクセス解析」を開くと「ページ別」「時間別」の訪問者数(visited)とページ・ヴュー(page view)、「リンク元」「検索エンジン」「検索ワード」「OS」「ブラウザ」のアクセス数が表示される。「ページ別」と「時間別」だけを参照しているが、これがアナライズに相当するのならば、「NO ANALYZE!」の看板は下ろさなければならない。

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祝500本!‥‥100本記念の時は「アクセス・ランキング・トップ10」、200本記念の時は「トップ20」の記事について「自作解説」したので、今回も50位以内に入った記事の中から過去4回と被らないように10本を選んで自作解説しました。1つの記事は4千字(400字詰め原稿用紙)を目安にしているので、トータルで約5千枚近く書いたことになります(一覧用やリスト記事を除く)。40字×11行の段落を10ブロック並べるのが「スニーズスタイル」(sknystyle)の基本型。細切れ記事で徒らに記事数を増やさないという方針で、漸く500本に辿り着きました。ソネ風呂は1つの記事に5万字も書けるのだから、短い手抜き記事はブログにアップするまでもなく、TwitterやFacebookなどで事足りるでしょう。サイドバーの「アクセス・ランキング」にトップ10を表示。見出しタイトルが記事別総閲覧数の一覧表「ACCESS RANKING 50」へのリンクになっています。

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  • これからもスニンクス(sknynx)をよろしくね^^;
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  • Author: sknys
  • Articles: 501
  • Provider: So-net blog
  • Date: 2014/03/21
  • Media: Internet

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