♭ 気分はもう戦争 3(2019-05-04)「アクションがアクションしなくて、どうする。」という全面広告が朝日新聞(4/16 朝刊)の紙面に載った。
「漫画アクション」(No.9)に掲載された矢作俊彦(原作)と大友克洋(作画)による「気分はもう戦争 3(だったかもしれない)」の告知だった。38年ぶりの完全新作とのことだが、表紙&巻頭18頁(最後ページは続編「極道放射能」の予告)は短すぎる。近未来の20XX年、沖縄自治県で密入国労働者の闇斡旋を陸自としているハチマキ、旧中国東北部の開発コンサルタント部長めがね、東京羽田国際空港に到着したボウイ‥‥長編のプロローグという趣きで、消化不良の感は否めない。「特製ポストカード&特大ポスター」の特別付録は嬉しいけれど。今更ながら後続の連載マンガ18本とは隔世の感を禁じ得ない。一体いつから、こんなに大きなコマ割りになってしまったのだろうか。予め単行本(新書や文庫本)やスマホで読まれることを想定したかのような水増し大コマ割りと大友マンガとの情報量の差は歴然。同じストーリーマンガとは到底思えません。
♭ アドオンの死(2019-05-11)GW10連休中の5月4日、突然ブラウザ(Firefox)のアドオン(Add-ons)が利用不能になった。「Adblock Plus」と「Video DownloadHelper」は無事だったけれど、ブラウザの外観を変えられる「Classic Theme Restorer」が使えなくなってしまったのは痛い。自由なカスタマイズを謳っていただけに、今回の不具合は致命的である。 この問題を修正した最新ヴァージョン(66.0.4)もリリースされたが、旧ヴァージョン(48)を使い続けているので対応出来ない。調べてみると、1年半前の大規模な更新時(57)に
「Classic Theme Restorer」だけでなく、数多くのアドオンが大量死していた。つまり最新ヴァージョンの修正プログラムでも使えないのだ。機能的には殆ど支障はないが、メニューバーやツールバーの上にタブが表示されるのには違和感がある。更に調べると「userContent.css」を編集すれば、タブバーを下に配置可能なことが分かった。ロケーションバーの左にある「戻るボタン」も左端に変更したいが、とりあえず違和感の少ない外観に戻せたので良しとしよう。
♭ 紫湛荘の殺人(2019-05-18)『屍人荘の殺人』(東京創元社 2017)は神紅大学映画研究部の夏合宿に参加した学生10名、OB3名とペンション管理人の遭遇するホラー・ミステリである。短篇映画の撮影を兼ねた肝試し、ゾンビ集団の襲来、紫湛荘で起こる連続殺人事件‥‥綾辻行人の「館シリーズ」のパロディなのかと思って読み進めると、S県娑可安湖集団感染テロ事件でゾンビ化したサベアロックフェスの観衆が紫湛荘を襲うという「バイオハザード」みたいな奇想天外な設定が待っていた。ホラーとミステリを抱き合わせた二重の密室殺人。殺人犯は人間なのか、それとも屍人なのか?‥‥ワトソン役の葉村譲(経済学部1回生)の一人称視点(俺)で描写されるが、探偵役の明智恭介(理学部3回生)は呆気なくゾンビの餌食になってしまう。今までに数々の事件を解決して来た、超巻き込まれ体質の少女探偵・剣崎比留子(文学部2回生)が助手役の葉村譲と共に連続殺人事件を解明する。「俺=殺人犯」という「禁じ手」だけは勘弁して欲しいという懸念は幸い杞憂に終わった。
♭ キャット・センス(2019-05-25)図書館裏の遊歩道で長毛種(ノルウェーの森の猫)のネコと遊ぶ。名前を呼んで手招きすると、必ず駆け寄って来る。ネコと触れ合い、和みの一時を過す。日暮れまでに時間があるので、都電沿線へ足を伸ばす。鉢植えが並ぶ民家に茶白ネコがいた。シャッター音でもビクッと躰を震わせるセンシティヴで令しいネコちゃんだが、何度か顔を合せているうちに徐々に馴れて来た。気配を感じたのか、斜向いの民家からチビ三毛とスコ三毛(スコティッシュ・フォールド)も出て来る。人懐っこいスコちゃんとは対照的なチビ三毛は滅多に近寄って来ない。弧を描くように間合いを取り、距離を縮めようとすると逃げちゃう。ところが今日初めて積極的に近づいて来た。脚にスリスリして纏わりつき、手まで舐めてくれた。やっと気を許してくれたのだろうか。
『猫的感覚』(早川書房 2014)を読んだ効果かもしれない。何軒先の民家の前には茶白と灰色ネコ、網戸の向こうからロシアン・ブルーが興味深そうに外界を見つめていた。7匹のネコたちと出会えた今日は令和初の「ネコ日和」でしょうか。
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漫画アクション No.9 2019年5月7日号
- 表紙&巻頭:気分はもう戦争 3(だったかもしれない)
- 出版社:双葉社
- 発売日:2019/04/16
- メディア:雑誌
- 付録:「気分はもう戦争 3(だったかもしれない)」 特製ポストカード&特大ポスター
- 連載:ルーザーズ / ライジングサンR / うちゅうのようせいチルピル / 達人伝 / 古代戦士ハニワット / リベンジH / いとなみいとなめず / 銀のニーナ / あなたがしてくれなくても / 監禁嬢 / メイコの遊び場 / バスタブに乗った兄弟 / なみじょ!!!!!! / 男子高校生とふれ...あう方法 / ウォーキング・キャット / Odds“VERSUS!" / おるちゅばんエビちゅ ちゅ~ / 桐谷さん ちょっそれ食うんすか!?
気分はもう戦争
- 著者:矢作 俊彦 / 大友 克洋
- 出版社:双葉社
- 発売日:1982/01/24
- メディア:コミック(アクション・コミックス)
- 目次:AROUND THE LINE / POP-EYES SALESMAN / MONKEY BUSINESS / 海に深紅の流れ星 / MONKEY SUITS / 翼よあの灯はどこだろう / AKE 6 TRAIN / MONKEY A GO GO / 太平洋の地獄 / MONKEY SHINE / MONKEY'S ARROWANCE / さらば愛しき国々よ / 気分はもう次の戦争
Firefox57でタブバーを下に移動させる
- 管理人:@tsubuyakinews1
- カテゴリー:Firefox関連
- 投稿日:2017/11/18
- メディア:ブログ
- 内容:いままでアドオンなどで、タブバーをメニューバーやツールバーよりも下に表示していた場合、これを実現する方法がなくなっています。
これもuserContent.cssを編集することで移動できます。
屍人荘の殺人
- 著者:今村 昌弘
- 出版社:東京創元社
- 発売日:2017/10/12
- メディア:単行本
- 目次:受賞の言葉 / 奇妙な取引 / 紫湛荘 / 記載なきイベント / 渦中の犠牲者 / 侵攻 / 冷たい槍 / エピローグ / 第二十七回鮎川哲也賞選考経過 / 選評 加納朋子・北村薫・辻真先
猫的感覚 動物行動学が教えるネコの心理
- 著者:ジョン・ブラッドショー(John Bradshaw)/ 羽田 詩津子(訳)
- 出版社:早川書房
- 発売日:2014/11/21
- メディア:単行本(ソフトカヴァ)
- 目次:ネコを理解するために / ネコの始まり / ネコが野生から出てくる / 一歩後退、二歩前進 / すべてのネコは飼いならされることを学ばなくてはならない / ネコから見た世界 / 思考と感情 / 集団としてのネコ / ネコと飼い主たち / 個体としてのネコ / ネコと野生生物 / 未来のネコたち / 謝辞 / 訳者あとがき / 原注 / 参考文献