エドガー・アラン・ポー 「アルンハイムの地所」
「マグリット展」(Bunkamura ザ・ミュージアム 2002)から13年振りの「マグリット展」(国立新美術館)である。東京メトロ千代田線乃木坂駅から会場までは直結している。雨風などを凌げて利便性は良いけれど、新美術館の外観を眺めることは叶わない。ルネ・マグリット(Rene Magritte 1898ー1967)の作品約130点を時系列順に「1920-1926 初期作品」「1926-1930 シュルレアリスム」「1930-1939 最初の達成」「1939-1948 戦時と戦後」「1948-1967 回帰」の5期に分けて展示したワンフロア(企画展示室2E)構成は2014年に開催された「バルテュス展」(東京都美術館)よりも見やすく、マグリットの不思議な世界に浸れる。誤算は夜間開館日(20:00まで)なので、ゆっくり観られると思っていたのに、通常の閉館時刻(18:00)を過ぎてから逆に混雑して来たこと。混雑に紛れて半券を落としたこと(係員が回収してくれた)。作品保護のためなのか冷房の効きすぎて、長時間館内にいると躰の芯まで冷えてしまうこと。美術館が防寒用のストールを貸出しているほどの寒さなのだ。
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- 〈マグリットじゃない!〉と合わせて読んでね
- 〈赤いモデル〉については〈秋の夜長のトロンプ・ルイユ〉を参照して下さい
- 〈ピレネーの城〉(The Castle of the Pyrenees 1959)はどこに飛んで行ったの?
not magritte / may be magritte / sknynx / 580
- アーティスト:ルネ・マグリット(Rene Magritte)
- 会場:国立新美術館
- 会期:2015/03/25~06/29
- メディア:絵画
- 構成:1920-1926 初期作品 / 1926-1930 シュルレアリスム / 1930-1939 最初の達成 / 1939-1948 戦時と戦後 / 1948-1967 回帰
- 著者:クリストフ・グリューネンベルク(Christoph Grunenberg)/ グレン・ファイ(Garren Pih)/ 野崎 武夫(訳)
- 出版社:創元社
- 発売日:2015/04/06
- メディア:単行本
- 目次:Absence 不在 / Abstruction 抽象画 / Alice in Wonderland 不思議の国のアリス / Anonymity 匿名性 / Apple リンゴ / Appropriation 流用 / Artifice 狡猾 / Automatism and Automatic Writing 自動作用と自動筆記 / Banality 凡庸 / Georges Bataille ジョルジュ・バタイユ / Charles-Pierre Baudelaire シャルル=ピエール・ボードレール / Bel...
- 著者:南 雄介
- 出版社:東京美術
- 発売日:2015/02/28
- メディア:単行本
- 目次:マグリットの現代性(南 雄介)/ 母の死—模索時代 1898-1925 / シュルレアリスムへの道 1925-1930 / イメージの詩学 1930-1939 / 戦火をくぐりぬけて 1939-1950 / "マグリットへの回帰" 1950-1967 / マグリットとベルギー美術(福満 葉子)
- 著者:森 耕治
- 出版社:マール社
- 発売日:2012/12/26
- メディア: ムック
- 目次:マグリットの素顔 / 1898-1917年 誕生・青年期 / 1918-1925年 シュルレアリスム以前 印象派から抽象画へ、そして未来派とキュビスムへ / 1925-1930年 シュルレアリスム第1期 紺色の時代 / 1930-1942年 シュルレアリスム第2期 確立期 / 1943-1948年 太陽と牡牛の時期 模索と激動期 / 1949-1967年 青空のシュルレアリスム
大渦巻への落下・灯台 ポー短編集III SF&ファンタジー編
- 著者:エドガー・アラン ポー(Edgar Allan Poe)/ 巽 孝之(訳)
- 出版社:新潮社
- 発売日: 2015/02/28
- メディア: 文庫
- 目次:大渦巻への落下 / 使い切った男 / タール博士とフェザー教授の療法 / メルツェルのチェス・プレイヤー / メロンタ・タウタ / アルンハイムの地所 / 灯台 / 解説 / 年譜