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f a v o r i t e - a l b u m s 8

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Cuidado Madame

Cuidado Madame

  • Artist: Arto Lindsay
  • Label: Ponderosa
  • Date: 2017/04/21
  • Media: Audio CD
  • Songs: Grain By Grain / Each To Each / Ilha Dos Prazeres / Tangles / Deck / Vao Queimar Ou Botando Pra Dancar / Seu Pai / Arto Vs. Arto / Uncrossed / Unpair / Pele De Perto


Dirty Projectors

Dirty Projectors

  • Artist: Dirty Projectors
  • Label: Domino
  • Date: 2017/02/21
  • Media: Audio CD
  • Songs: Keep Your Name / Death Spiral / Up In Hudson / Work Together / Little Bubble / Winner Take Nothing / Ascent Through Clouds / Cool Your Heart / I See You

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ありえるピンク

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  • 「三つ子だって? お前はロックスターの妻っていうよりノラ猫と呼んだほうがお似合いだな」と、ブレイクはちょっと機嫌の悪いときにそんな感想を洩らしたことがあった。/ というわけで三つ子と妻を抱えたいま、空間などどこにも残っていない、要するに彼はたくさんの空間を必要とする人間になっていたのである。彼は自分のことを空間を必要とする人間などとは思っていなかったのだが、彼の身長が伸びればそのぶんより多くの空間が必要となるのだった。/ ブレイクの外見は小柄な少年のそれを思い起こさせた。髪はブロンドでボウルを被ったような髪型をしていた。思春期後のニキビが少しあったが、まあそれは、彼のような仕事には必要なものといっていいだろう。そしてアメリカの全中産階級の背筋をゾクゾクさせたその声。彼の体重はわずか百ポンドほどだったが、ステージ上ではとてもそうには見えなかった。ステージ上の彼はまるでポール・バニヤン(Paul Bunyan)だった。
    ガス・ヴァン・サント 「ピンク」


  • ◎ Pom Pom(4AD 2014)Ariel Pink
  • Ariel Pink(Ariel Marcus Rosenberg)は米カリフォルニア・ロサンゼルス生まれの男性SSW。10歳の頃から500曲以上を数百本のカセット・テープに録音していたという。Ariel Pink's Haunted GraffitiではAnimal Collectiveのレーベル(Paw Tracks)などから数枚をリリースしているが、ソロ名義では初のフル・アルバムである。2015年に亡くなった米プロデューサー、Kim Fowleyとの共作5曲を含む全17曲・67分。フレンチ女性SSWのSokoやAzealia Banks、Jason Pierce(Spiritualized)などがゲスト参加している。60年代ロック、70年代ポップス、80年代エレクトロ・ポップ、カートゥーン・ミュージック、レゲエ、ハード・ロック‥‥雑多な音楽が混淆したヒプナゴジック・ポップ(Hypnagogic Pop)。「Dolly PartonとKurt Cobainへのシュールな感謝の表明(shoutouts)と同じくらい、万華鏡のような忘れ難いメロディで満ち溢れたレコード‥‥《Pom Pom》はピンク自身のような乱調の美である」というレヴュー(Spin November 18, 2014)もある。

  • ◎ Nothing Feels Natural(Sister Polygon 2017)Priests
  • Priestsは米ワシントンD.C.で結成された4人組(男2、女2)のポスト・パンク・バンド。デビュー・アルバムはKatie Alice Greer(ヴォーカル)、Daniele Daniele(ドラムス)、Taylor Mulitz(ベース)、GL Jaguar(ギター)の4人に、Kevin Erickson(シンセ、ギター、パーカッション)、Janel Leppin(チェロ、メロトロン、ペダル・スティール)などが参加することで、パンクの足枷に捉われないサウンドを生み出している。暴走パンクから一転スロー・ダウンして、アルト・サックスが乱入する〈Appropriate〉、「何もしないでいると、ついには本当のことを幻覚するようになるかしら」とAliceが歌う〈Nothing Feels Natural〉、Danieleのプログラミングしたドラムマシン(TR-707)とコーラスによる〈No Big Bang〉、「乳がん月間」(Breast Cancer Awareness Month)でピンク色にライトアップされた米大統領官邸を連想させる〈Pink White House〉‥‥アルバム・カヴァをピンク色(カラー写真)に加工しているのは、この曲と関係があるのかもしれない。

  • ◎ II(Flying Nun 2017)The Courtneys
  • The Courtneysはカナダ・ヴァンクーヴァー出身の女性トリオ。同じ3人組の女性パンク・バンド、The Coathangersのようにメンバー全員が同じ姓(コートハンガー)を名乗っているわけではないけれど、Courtney Loove(Courtney Loveよりも「o」が1つ多い、舟本一夫や鳥倉千代子みたいな疑似ネーミング?)という名前のメンバーがいる。彼女のギターとSydney Koke(ベース)、Jen Twynn Payne(リード・ヴォーカル、ドラムス)という編成。2ndアルバムは髪の毛らしき淡いピンク色のカヴァの左上にバンド名、右下にタイトル「II」を白抜きで表示。〈Silver Velvet〉〈Minnesota〉など、甘ったるいキュート・ヴォイスとパワフルなギター・サウンドのインディ・ポップやロックで駆け抜けるだけでなく、〈Lost Boy〉のような長尺ジャム・ナンバーも収録されている。カナダのバンドなのにニュージーランドのインディ・レーベルからのリリースというところもユニーク。

  • ◎ I Want To Grow Up(Hardly Art 2015)Colleen Green
  • コリーン・グリーン(Colleen Green)は米ロス・カリフォルニア出身の女性SSW。ドラムマシンと爆音ギターというソロ・スタイルだったが、3rdアルバムはColleen Green(ヴォーカル、ギター)、Jake Orrall(ベース、シンセ、ハーモニウム、シュレディング)、Casey Weissbuch(パーカッション)という3ピース・バンド編成でレコーディングしている。ちなみにマスターはシミー・ディスク(Shimmy Disc)を主宰していたKramerが行なった。可愛いヴォイスとノイジーなギターのミスマッチ。クールなエレクトロ・ビートの〈Deeper Than Love〉やグランジ風ヘヴィ・ロックの〈Things That Are Bad for Me (Part II)〉も耳に残る。グリーン(緑)という名前なのにピンクのノースリーヴを着て、トレードマークの黒いサングラスにパーティ・ハットを冠ったアルバム・カヴァは滅茶苦茶お茶目です。

  • ◎ Carol Naine(Independente 2013)Carol Naine
  • 伏し目がちのショート・ヘアの女性がピンク色の薄布に透けている?‥‥ブラジル・リオ出身の女性SSW、カロル・ナイーニ(Carol Naine)のデビュー・アルバムは可憐な高音ヴォイスで魅了する。Susanna Hoffs(The Bangles)似の可愛いらしい顔立ち。万人に膾炙するアイドル路線でもブレイクしそうなのに、Ivo Senraのウーリッツァーとシンセに、ドラムス、ベース、ギター、ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、アルト・サックス、クラリネット、クラローネ(clarone)、フルートなどを配したサウンドはエクスペリメンタルでユニーク。アブストラクトな音楽の森を浮游する小鳥の囀りがピンク色に染める。全10曲・35分。裏カヴァと歌詞カードに表記されている〈Aquela〉と〈Maria Bateria〉の曲順(6曲目と8曲目)が入れ替わっている。この伴奏で良く歌えるなぁと感心しちゃいました。

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    「ピンク・アルバム・カヴァーズ」という記事を思いついたのは相次いでリリースされた2枚のアルバム(PriestsとThe Courtneys)に、Ariel Pinkが稲妻のように閃いた時だった。更に映画「Pretty In Pink」のサウンド・トラック盤やHoleのデビュー・アルバム《Pretty On The Inside》(Caroline 1991)なども思い浮かんだ。「プリティ」と「ピンク」以外に何の脈絡もなさそうな連想ゲームだったが、奇しくもCourtney という姓、Love(Hole)とLoove(The Courtneys)で繋がっていたのだ。一見関係なさそうなものが裏で密接に繋がっていたという事実はインスピレーションの源泉を掘り当てたようで愉しい。Holeのアルバムも鮮烈なショッキング・ピンクを基調色にしていた。Kurt Cobain(Nirvana)もピンク色に染まっている。Ariel Pinkの〈Dayzed Inn Daydreams〉の歌詞の中に出て来るし、ガス・ヴァン・サントの処女小説『ピンク』(アップリンク 1998)にもKurt Cobainをモデルにしたロックスター(ブレイク)が登場しているのだから。

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    • 2010年代の「Pink Album Covers」を集めてみました^^

    • Courtney Loove(née Courtney Garvin)は2Dアニメーターでもあるらしい

    • 写真のネコちゃんもピンク色に染めちゃいました。iPhotoで色合い(Tint)を調整
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    pom pom

    pom pom

    • Artist: Ariel Pink
    • Label: 4AD
    • Date: 2014/11/18
    • Media: Audio CD
    • Songs: Plastic Raincoats In The Pig Parade / White Freckles / Four Shadows / Lipstick / Not Enough Violence / Put Your Number In My Phone / One Summer Night / Nude Beach A Go-Go / Goth Bomb / Dinosaur Carebears / Negativ Ed / Sexual Athletics / Jell - o / Black ...


    Nothing Feels Natural

    Nothing Feels Natural

    • Artist: The Priests
    • Label: Sister Polygon
    • Date: 2017/01/27
    • Media: Audio CD
    • Songs: Appropriate / JJ / Nicki / Lelia 20 / No Big Bang / Interlude / Nothing Feels Natural / Pink White House / Puff / Suck


    II

    II

    • Artist: The Courtneys
    • Label: Flying Nun
    • Date: 2017/02/17
    • Media: Audio CD
    • Songs: Silver Velvet / Country Song / Minnesota / Tour / Lost Boys / Virgo / 25 / Iron Deficiency / Mars Attacks / Frankie


    Carol Naine

    Carol Naine

    • Artist: Carol Naine
    • Label: Imports
    • Date: 2014/06/03
    • Media: Audio CD
    • Songs: Para Não Esquecer / Bailarina / Casa 82 / Coisa Arbitrária / Para Ela / Maria Bateria / Pele, Pelo E Músculo / Aquela / Virundum / Nosso Lar


    I Want To Grow Up

    I Want To Grow Up

    • Artist: Colleen Green
    • Label: Hardly Art
    • Date: 2015/02/24
    • Media: Audio CD
    • Songs: I Want To Grow Up / Wild One / TV / Pay Attention / Deeper Than Love / Things That Are Bad for Me (Pt. I) / Things That Are Bad for Me (Pt. II) / Some People / Grind My Teeth / Whatever I Want


    ピンク

    ピンク

    • 著者:ガス・ヴァン・サント(Gus Van Sant)/ 浅尾 敦則(訳)
    • 出版社:アップリンク
    • 発売日:1998/09/21
    • メディア:単行本
    • 目次:ピンク / 訳者あとがき / フィルモグラフィー

    スニンクス 7 0 0

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  • 「真に受けろ、などと本気でおっしゃるのかな」言っているのはサー・ウィルフリッドだった。「動物に人語を教えこむ方法を発見なさり、うまくいった第一号がうちの愛猫トバモリーですと?」「この十七年ずっと手がけてきた研究課題でしてね」アピン氏だ。「ですが、ようやく出口が見えてきたのはつい八、九ヵ月前からです。むろん何千頭もの動物相手に実験を重ねてきましたが、ここ最近は猫に限っています。あのすばらしい生き物はわれわれ人間の文明にうまく同化しながらも、猫ならではの高度な野性をそっくり保っている。そして人類と同じく、猫にもずばぬけた知能を持つ個体いが散見されるのでして、一週間前にトバモリーの知己を得たさい、目の前の相手が頭脳抜群の『超猫』であるとすぐわかりました。最近の実験のおかげで研究がかなり進んでいた折も折、おたくさまの呼び名でいうトバモリーが画龍点睛になってくれたというわけです」アピン氏は内心の得意をなるべく抑え、この目ざましいひとくさりをしめくくった。
    サキ 「トバモリー」


  • ♭ 夢みるニーナ〔archives〕2006-08-26
  • 「アーカイヴス」は過去の手書き原稿を再録したシリーズ。ブログ用に大幅に加筆・改稿してあるが、今読み直すと恥ずかしくて穴があったら入りたい。そもそも「音楽」と「少女マンガ」を関連づけること自体が牽強付会だったという気もする。読者のことを念頭に置かない独り善がりな展開も若気の至りというしかない。当時考えていたのは一見関係ないものを組み合わせることで全く異なったものを生み出すマックス・エルンストのコラージュやマルセル・デュシャンの異化効果と文章を高密度に圧縮することだった。たとえば10枚の原稿(400字詰め)を5枚で書くことに心血を注いでいた。敢えて制約を課すことで、文体の強度を鍛えるという意味合いもあったのかもしれない。パソコンもインターネットもない不自由な時代の方が逆に自由度が高かったように思える。今はネット上の膨大な情報を調べなければ何も書けない時代になってしまった。

  • ♭ 終わらない夏(2001)〔rewind〕2007-07-01
  • 2001年は21世紀の幕開けに相応しく、十数年後の今日まで愛聴されるエポック・メイキングなアルバムが揃った。Fenneszは終わることのない永遠の夏をメランコリックなノスタルジーと共に甘酸っぱく音楽化し、Bjorkはプライヴェートな体験(内面)を深化させることで、9・11のNY同時多発テロを幻視した。「アルゼンチン音響派の歌姫」と呼ばれたJuana Molinaは宅録、サンプリング・ループという方法論で、エレクトロニカ、エクスペリメンタル、ワールド・ミュージックの新たな可能性を示した。今年5月にリリースした7thアルバム《Halo》(Crammed Disc 2017)のカヴァとインナー・ブックレット(3つ折り歌詞カード4枚)には自らを下肢骨に擬人化した骨女キャラが多数載っていて、彼女のコミカルな一面を演出する。「ファナ・ボーンズ」とでも命名して商品化すれば、キモカワ人形のブライス(Blythe)みたいに売れるのではないかと思うほど魅力的で可愛い。

  • ♭ FAVORITE ー BOOKS 3〔favorites〕2008-05-16
  • サイドバーに表示した本を20冊ずつ纏めて紹介して行く、お気に入り本シリーズの第3集。1冊ごとの個別記事にしないで20冊まで更新することにしたのは徒に記事数を増やしたくなかったから。シークリット・ヌーネスの「ミッツ」(水声社 2008)はヴァージニア・ウルフ夫妻の飼っていたマーモセットの視点で描いた半生記。エイモス・チュツオーラの「ブッシュ・オブ・ゴースツ」(筑摩書房 1990)はBrian Eno & David Byrneのアルバム・タイトル(My Life In The Bush Of Ghosts 1981)に使われただけでなく、大江健三郎の「個人的な体験」の中でも言及されていた。「犬身 k e n s i n」(朝日新聞社 2007)は著者の松浦理英子が犬好きなので仕方ないが、「猫身 b y o s i n」でも良かったような。レイチェル・ヘイルの「S M I T T E N」(グラフィック社 2006)は子猫の写真集としては出色ではないかしら。アルフレート・クービンの「対極」(法政大学出版局 1985)は「裏面」(白水社 2015)として復刊されている。タイトルと訳者は異なるけれど、内容は同一です。

  • ♭ 猫のノリータ〔cat's cradle〕2008-11-01
  • お気に入りの「猫ジャケ」を10枚ずつ紹介するネコード・シリーズ第2集。第1集〈猫のスリスリ〉の10枚は手持ちのアルバム(CD)で難なく賄われたけれど、第2弾にして早くもストックが尽きて、猫ジャケ目当てにアルバムを物色する陥穽に嵌まってしまった(クリアランス・セールでネコードを探している人は珍しいかもしれません)。猫ジャケ・アートとして麗しく完成度が高いのは2匹のネコが若い女性の手から擦り抜けるヴァネッサ・ダ・マタ(Vanessa Da Mata)のアルバム。壁面に描かれた大きなチェシャ猫やネコパンチが炸裂する小さな木版画のネコもコミカルで面白い。車に轢かれた哀れなネコとキャット・フードを無視された万力男の2枚は黒いユーモアで塗られている。白い招き猫と10弦ギターの取り合わせにも意外性がある。色盲のフランス人に頬擦りする子猫のポートレイト「男と猫」は最高に可愛い。2016年12月28日に急逝したピエール・バルー(Pierre Barouh)氏のご冥福をお祈りします。

  • ♭ 乳出しモンチ(1996)〔rewind〕2009-04-01
  • 「リワインド」は年間ベスト・アルバム10を遡って行く巻き戻し記事。1988年で一時停止しているのは、ちょうどアナログ(LP)からCDに移行した時期で、古いアナログ盤を引っぱり出して聞き返すのが億劫だから。然りとて、LPレコードをCDで買い直す甲斐性もないけれど、10枚を選ぶ作業は愉しいし、記事を書くことにも吝かではない。超高いデラックス・リイシュー・ブームが去って、Neil Youngのような廉価盤リマスター・アルバムのカタログが充実すれば、CD10枚を買え揃えて70年代まで遡れるはず。Marisa Monteの《Barulhinho Bom》(EMI)はカヴァ・イラストのオリジナル(閲覧注意!)を描いたカルロス・ゼフィロ(Carlos Zéfiro)のことを知っていると感慨深い。軍事独裁政権下のブラジル国内で密かに読まれていたエロ・マンガの作者が実は労働省移民局の公務員だったこと、ブラジル盤が半透明ピンク色のシュリンクを纏っていたことなどを考え合わせると、軍政時代を生き抜いたブラジル国民の複雑な憶いも伝わって来るだろう。

  • ♭ トーマの深層〔comic〕2009-11-11
  • 昨年5月、40年振りに発表された「ポーの一族」の最新作「春の夢」と「訪問者」「湖畔にて」(1976)を併録した別冊付きの月刊フラワーズ7月号が完売して、増刷されたことも記憶に新しい。萩尾望都の「ポーの一族」や「トーマの心臓」が世代を超えた多くの読者に広く深く浸透していることに今更ながら驚かされた(朝日新聞「天声人語」でも取り上げられた)。「トーマの心臓」を初めて読んだ時の印象は薄かったが、3度目に読み直して身震いした。雑誌連載時にリアル・タイムで読んでいた少女たちも編集者も「トーマの心臓」の真価が分からなかったのではないかと思う。真に革新的な作品は同時代人の許容度を超えているのではないか。MoMAが草間彌生のアートを認めるのに30年以上かかったように。発表から43年経ってもユーリ、オスカー、エーリクたちは瑞々しく息衝いている。ちなみに手許にある『トーマの心臓』(小学館 1995)は数年前にBOOK・OFFの100均棚で入手した文庫版で、奥付には「2010年4月20日 43刷発行」とある。

  • ♭ シナモン・ガール〔music〕2010-02-01
  • Neil Youngのオリジナル・リマスター・アルバム《Official Release Series Discs 1-4》(2009)をレヴューした記事。ボーナス・トラックなどの余計な特典は一切省いた高音質の廉価盤シリーズという潔いコンセプトが気に入っている。第2弾、第3弾と続けてリリースされるものと期待していたのに、その後音沙汰が全くなかった。昨年12月に突然発売された《Original Release Series Discs 8.5-12》(2016)という5枚組ボックスはアナログ盤のみ!‥‥昔から気紛れなニールらしいと思いながらも、不可解で割り切れなかった。ところが今年9月に《Original Release Series Discs 5-8》(4CD)だけでなく、《Original Release Series Discs 8.5-12》のCDボックスもリリースされるという。これで名作と称される《On The Beach》(1974)や《Tonight’s The Night》(1975)、《Rust Never Sleeps》(1979)など、9枚のオリジナル・リマスター・アルバムが一挙に出揃うことになるのだ。バラ売りはしないのかしら?

  • ♭ ネコの海(kai)ちゃん〔art〕2010-03-21
  • 岩合さんのネコ写真集と写真展のブログ記事を書いてから7年経ったが、空前のネコ・ブームは沈静化するどころか大フィーヴァー!‥‥ふてニャンやチャルメニャ(広瀬すずの黒ネコ耳コスプレ)など、ネコと何の関係のないTVコマーシャルにもネコたちが登場している。岩合さんのネコ写真集も手を替え品を替えて、毎年新刊が何冊も出版されている。2017年4月に入ってからも『ネコとずっと』(辰巳出版)、『世界のねこみち』(朝日新聞出版)、『とらねこ』『ねこの京都』『ねこ科』(クレヴィス)‥‥ネコ写真集の勢いは衰えるどころか加速度的に増進している。写真展「ねこ」「世界ネコ歩き」「ふるさとのねこ」「ねこの京都」も日本各地を巡回中。「世界ネコ歩き」(NHK BSプレミアム)も放送中。でも全国のネコ好きファンは分かっている‥‥岩合さんの目指すところは写真やヴィデオに留まらず、ネコ(海ちゃん)の映画を撮ることだと。

  • ♭ サキ短篇傑作集〔comic〕2011-02-21
  • 1960年代後半から70年代初頭の少年マガジンは黄金期を向かえる。創刊号から購読している愛読者の年齢層も上がって、青年や大人でも面白く読める週刊マンガ誌に成長していた。上村一夫、川本コオ、真崎・守、旭丘光志、辰巳ヨシヒロ、松本零士の6人のマンガ家による「オリジナル・ショート・シリーズ」(1970)や永井豪、川本コオ、石森章太郎、山上たつひこ、松本零士の5人による競作短篇シリーズ「未来がまつ落し穴」(1971)、ジョージ・オーウェルの原作を石森章太郎がマンガ化した「アニマル・ファーム」(1970)など、劃期的な企画を掲載。その中でもサキの7つの短篇を真崎・守、松本零士、辰巳ヨシヒロ、上村一夫、川本コオ、池内誠一、石原春彦が競作する「異色作家サキ短編」(1970)シリーズは異彩を放っていた。サキの原作ではイタチの王「スレドニ・ヴァシュタール」と人語を話す猫「トバモリー」、マンガでは上村一夫の「灰色の森」が秀逸。銅版画家の林由紀子さん(@PsycheYukiko)がツイッターで記事を紹介してくれました。ありがとう。

  • ♭ 子猫にも貼れる YouTube mini 2〔original skin〕2012-05-16
  • ネコの目のようにクルクル変わるYouTubeの仕様変更には悩まされて来た。試行錯誤した甲斐もあってか、サイドバーに設置されたYouTube miniは正常に表示されている。その一方で、お気に入りの動画20本を纏めた〈FAVORITE ー VIDEOS〉の重さは依然として解消されていない。新しいヴィデオを貼ることを躊躇う理由の1つにもなっているのだが、リンク動画ではなく画像を貼る方法を見つけた。サムネイル画像は動画のID(×××××××××××)をURL(http://i.ytimg.com/vi/×××××××××××/×××××××.jpg)に入れるだけで取得可能。画像サイズ(×××××××.jpg)は大(hqdefault)、中(mqdefault)、小4種(default、1、2、3)から選べる(「Lil BUB's Big SHOW 3」のサムネイル中サイズ)。画像にリンクを埋め込めば、クリックするとYouTubeのサイトが開いて動画が自動再生される。この方法ならばアルバムや本を纏めた記事と同じように重くなることはない。

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    スニンクスの記事数が700本に達しました。100本記念の時は「ACCESS RANKING TOP 10」、500本記念の時は「TOP 50」の記事について「自作解説」したので、今回も70位以内に入った記事の中から過去6回と被らないように10本を選んで自作解説しました。41字×10行の段落を10ブロック並べるのが「スニーズ・スタイル」(skny-style)。写真や動画を貼っただけの空疎な泡沫ブログに抗って、長い記事を書くように心懸け、徒に記事数を増やさないという方針で、漸く700本に辿り着きました。昨年(2016)の12月で丸12年になりました。ソネ風呂は1つの記事に5万字も書けるのだから、短い記事(文章)はブログにアップするまでもなく、TwitterやFacebookなどのSNSで事足りるでしょう。サイドバーの「ACCESS RANKING」にトップ7を表示。タイトルが記事別総閲覧数の一覧表「ACCESS RANKING 70」へのリンクになっています。

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    s k n y s - s y n k s 7 0 0

    s k n y s - s y n k s 7 0 0

    • Author: sknys
    • Articles: 702
    • Provider: So-net
    • Date: 2017/05/16
    • Media: Internet


    Official Release Series Discs 1-4

    Official Release Series Discs 1-4

    • Artist: Neil Young
    • Label: Warner Bros UK
    • Date: 2012/06/19
    • Media: Audio CD(4CD)
    • Albums: Neil Young (1969) / Everybody Knows This Is Nowhere (1969) / After The Gold Rush (1970) / Harvest (1972)


    Halo

    Halo

    • Artist: Juana Molina
    • Label: Coast To Coast
    • Date: 2017/05/05
    • Media: Audio CD
    • Songs: Paraguaya / Sin dones / Lentísimo halo / In the lassa / Cosoco / Cálculos y oráculos / Los pies helados / A00 B01 / Cara de espejo / Andó / Estalacticas / Al oeste


    クローヴィス物語

    クローヴィス物語

    • 著者:サキ(Saki)/ 和爾 桃子(訳)
    • 出版社:白水社
    • 発売日:2015/04/02
    • メディア:新書(白水Uブックス)
    • 目次:序文 A・A・ミルン / 月下氷人 / トバモリー / ミセス・パクルタイドの虎 / バスタブル夫人の逃げ足 / 名画の背景 / ハーマン短気王──大涕泣の時代 / 不静養 / アーリントン・ストリンガムの警句 / スレドニ・ヴァシュタール / エイドリアン / 花鎖の歌 / 求めよ、さらば / ヴラティスラフ / イースターエッグ / フィルボイド・スタッジ──ネズミの助っ人 / 丘の上の音楽 / 聖ヴェスパルース伝 / 乳搾り場への道 / 和平に捧ぐ / モーズル...

    パリンドル 5(なぞなぞ回文集)

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     スニンクスなぞなぞ回文 #41

     ◯△▢はみだしっ子◎☆き☆◎こつしたみは▢△◯

     回文作成:sknys

     ヒント:4人が大ピンチ!

     答:目立つ「はみだしっ子」刺す。傷、鎖骨下、瞠った目




     スニンクスなぞなぞ回文 #42

     ◯△◯▽んますない◎☆◎イナズマン▽◯△◯

     回文作成:sknys

     ヒント:イナズマンを狙う新たな刺客

     答:異界・幻魔スナイパーはイナズマン警戒?




     スニンクスなぞなぞ回文 #43

     喜多嶋舞◯▽△☆◎☆△▽◯いまま下着

     回文作成:sknys

     ヒント:夜になっても遊び続けろ

     答:喜多嶋舞、夜這う日々。乳母酔い、ママ下着




     スニンクスなぞなぞ回文 #44

     ◯▽けやしこね▢☆◎☆▢「猫ジャケ」▽◯

     回文作成:sknys

     ヒント:病膏肓に入る

     答:土産屋、私語・寝言男。「猫ジャケ」病み?




     スニンクスなぞなぞ回文 #45

     だ◯▽☆△◎がきデカ▢◎い◎▢かで飢餓◎△☆▽◯だ

     回文作成:sknys

     ヒント:こまわり君はカフカなのよ(萩尾望都)

     答:断食会、がきデカついに5日で飢餓。胃が軋んだ




     スニンクスなぞなぞ回文 #46

      ◯▽▢△妖精王◎◇☆つ☆◇◎うおいせうよ△▢▽◯

     回文作成:sknys

     ヒント:忍海爵の趣味は?

     答:大洋、妖精王、1人釣り。飛び魚、伊勢うようよいた




     スニンクスなぞなぞ回文 #47MEW

      ◯▽◇△◎ぶはるり☆リル・バブ◎△◇▽◯

     回文作成:sknys

     ヒント:リル・バブと愉快な仲間たち

     答:



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    • 「スニンクスなぞなぞ回文 #41~47」を纏めてみました^^

    • パリンドル(Palinddle)は回文(palindrome)と謎々(riddle)の造語です
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    Carrie & Lowell Live

    Carrie & Lowell Live

    • Artist: Sufjan Stevens
    • Label: Asthmatic Kitty
    • Date: 2017/04/28
    • Media: MP3
    • Songs: Redford (For Yia-Yia and Pappou) / Death With Dignity / Should Have Known Better / All Of Me Wants All Of You / John My Beloved / The Only Thing / Fourth of July / No Shade In The Shadow Of The Cross / Carrie & Lowell / Drawn To The Blood / Eugene / Vesuvius / ...

    スニーズ・ラブ 28

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  • ♭ アリタリタ(2017-05-06)
  • 某ロフトのセールでミッキーマウスのマグカップ(SMOOTH MUG Disney)を見つけた。アイボリーカラーの前後にパイカットアイのクラシック・ミッキーが2体プリントされている。ディズニー・キャラの中ではネズミよりもアヒル(デイジーダック)、ミッキーよりもミニーの方が好きですが、サンプル品らしく現品1点限り(50%OFF)で、箱も付いていない。カップの中に入っていたコースターによると、アリタリタ(ARITARITA)という佐賀県有田町から発信する有田焼の磁器ブランドだった。公式サイトにはキャプテン翼やキン肉マンなど日本のマンガ作品とコラボレーションしたコミック・シリーズ(Japanese Cartoon Series)やワンピースの木版画シリーズ(Woodblock Print Series)などもあったけれど、渋すぎて全然ポップじゃない。キティちゃんとはコラボしないのかしら?‥‥今年2月に逝去したディック・ブルーナのミッフィー・シリーズ(Miffy Series)も欲しくなっちゃった。

  • ♭ 未開封中古品(2017-05-13)
  • 某ディスクユニオンの中古棚(ブラジル)に未開封CDが多数並んでいた。数年前の旧譜から今年リリースの新譜までが値下げ(約50〜30%OFF)されている。未知のアーティストも多くて迷ったけれど、買い逃していたアルバムを数枚購入した。Marisa Monte、Carlinhos Brown、Kassin、Domenico、Pedro Saなどが多数参加したArnaldo Antunesの《Ja E》(Sony Music 2015)、Alberto Continentino(ベーシスト)のソロ・デビュー・アルバム《Ao Som Dos Planetas》(2015)はKassinのプロデュース。Fernanda Gonzagaの《Toda Pessoa Pode Ser Invencao》(2017)は父親ゴンザギーニャ(Gonzaguinha)のカヴァ集。Joana Queiros、Rafael Martini、Bernardo Ramosなど、新ミナス派の強力なバックアップで、Ivan LinsやMoskaなどがゲスト参加している。アルバム・カヴァのイラスト(ナナンの横顔)を描いているのは昨年デビューしたLeonora Weissmannです。

  • ♭ 京都のネコたち(2017-05-20)
  • 岩合光昭写真展「ねこの京都」(日本橋三越本店)は1年5カ月かけて撮った京都のネコたち約150点を展示(今回は自慢のネコ写真を提出すると、入場券と交換してくれるサーヴィスは残念ながらなかった)。青森のネコたちの四季を撮った「ふるさとのねこ」と同じく、春・夏・秋・冬の4部構成。春の桜、夏の空、秋の紅葉、冬の雪‥‥白ネコ、黒ネコ、斑ネコ、トラ縞、三毛、スコティッシュ・フォールド、ノルウェージャン・フォレスト・キャット、ベンガル種など、京都で暮らす飼いネコたちは気品があって綺麗だった。舞妓や住職とネコとの触れ合いも京都らしい。二つ折りの屏風に見立てた写真も雅な趣きがある。特設ブースで放映していたインタヴューの中で岩合さんも語っていたように、真っ赤な紅葉に映える黒ネコ(クロベエ)の写真は息を呑むほど美しい。東京は5月15日で終了しましたが、京都(5月18日~6月4日)、札幌(8月2日~14日)、横浜(8月9日~21日)‥‥を巡回。劇場版「世界ネコ歩き」が2017年秋に全国で公開されるそうです。

  • ♭ 山手レコーズ 2017(2017-05-27)
  • 1年に1日だけインパートメントのオフィスがリアル店舗に変身する「山手レコーズ」。オフィス移転のため、過去最大で最後の「クリアランスセール」となった。エレクトロニカ、エクスペリメンタル、アンビエント、インディ・ロック、ポスト・ロック、ポスト・クラシカル、ジャズ、ワールド‥‥のCDやレコード、カセットテープ、Tシャツなど、一万点以上を100円で大放出。3年続けて雨模様‥‥今年は早めに外出したのに、運悪くJR埼京線・池袋駅で人身事故が発生。山手線もストップしていた。地下鉄で遠回りして渋谷まで行く。兵どもの夢の跡だったのか、店内には2〜3人しか客がいなかった。昨年買い渋ったMariee Siouxの《Gift For The End》(Whale Watch 2012)や〈真夏のクリアランス 2〉で紹介したことのあるRubikの《Solar》(Thomason 2011)、ジャケ買いでは《Natureboy》(Own 2010)や《Vedette》(Stilll 2006)など‥‥今回は奮発して10枚(税込千円!)購入した。ネコちゃん(ネコード)も2匹捕獲しました。

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    • 別館ミニ・ブログ「スニーズ・ラブ」シリーズの1カ月分(2017-05)です^^;

    • リンク画像が左に重なって見難いので、サイドバーを右側にレイアウトしました。「SKIN SWITCHER」でデフォルトに戻せるにゃん
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    SMOOTH MUG Disney collection

    SMOOTH MUG Disney collection "Classic Mickey"

    • メーカー:ARITARITA
    • 取り扱い開始日:2016/01/26
    • 素材:磁器(有田焼)
    • 生産地:佐賀県有田町
    • メディア:ホーム&キッチン


    Toda Pessoa Pode Ser Invencao

    Toda Pessoa Pode Ser Invencao

    • Artist: Fernanda Gonzaga
    • Label: Independente
    • Date: 2017/05/09
    • Media: Audio CD
    • Songs: Belo Balão / Caminhos Do Coração / Aprender A Sorrir / Moleque / Dias De Santos E Silvas / Plano De Vôo / Assim Seja Amém / O Gosto Do Amor / Relativo / Pessoa / Um Homem Também Chora (Guerreiro Menino) / O Começo


    Ja E

    Ja E

    • Artist: Arnaldo Antunes
    • Label: Sony Music
    • Date: 2015/09/18
    • Media: Audio CD
    • Songs: Poe fe que ja e / Antes / Naturalmente, naturalmente / Se voce nadar / Perai, repara / Obitos / O metereologista / Danca / Saudade farta / As estrelas sabem / As estrelas cadentes / Na fissura / Azul e prateado / So solidao / Aqui onde esta


    Ao Som Dos Planetas

    Ao Som Dos Planetas

    • Artist: Alberto Continentino
    • Label: Independent
    • Date: 2015/06/01
    • Media: Audio CD
    • Songs: Tic tac / Sessao da tarde / Sistema de som / Tudo / A summer's day / Naufrago / Hora do lanchinho / La bella donna del primo piano / Frenetiquinha / Double dip / Coragem


    ねこの京都(岩合光昭写真展)

    ねこの京都(岩合光昭写真展)

    • 会場:日本橋三越本店
    • 会期:2017/05/03~15
    • メディア:写真
    • 構成:春 / 夏 / 秋 / 冬
    • 概要:ねこを通して京都を見る。京都の風土に生きるねこを撮影していたら、いつの間にか、敷居が高いと思っていたはずのこの都が、心地よくなっていた。彼らの生き様が古の都の文化を息づかせる。そう、ここはねこが案内してくれた「ねこの京都」。岩合光昭


    YAMATE RECORDS 2017

    YAMATE RECORDS 2017

    • 会場:渋谷・株式会社インパートメント 旧オフィス
    • 日時:2017年5月13日(土)12:00~17:00(11:00~弊社オンラインショップ顧客優先入場時間)
    • セール内容:エレクトロニカ、エクスペリメンタル、アンビエント、インディ・ロック、ポスト・ロック、ポスト・クラシカル、ジャズ、ワールド‥‥の名盤、レア盤CDやレコード、カセットテープ、Tシャツなど10000点以上を100円の超スペシャル価格で大放出するクリアランス!

    スニーズ・コメンツ #46

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  • 『ピンチランナー調書』では、このジン(引用者註:『洪水はわが魂に及び』に登場する白痴の幼児)の後継者というべき少年「森」(姓ではない、名である)がいよいよ主役となって活躍する。「森」はジンと同様、出生時から頭蓋骨に欠陥をもって生まれ、その部分をプラスチックで覆っている。世間でいうところの知恵遅れの子どもである。/ すでにのべたように、大江氏は現代を核時代してとらえるが、その核時代がかかえこんでいる恐ろしく絶望的な政治状況を、想像力的に、言いかえれば一挙に原理的に、むしろ黙示録的に、すくいとるために、この作品では荒唐無稽な装置をしつらえた。つまり、「森」と、その父親のもと原子力発電所技師かつ被曝者である「森・父」とを一夜にして「転換」させ、現在八歳である「森」と38歳である「森・父」とが、20年ずつ互いに年齢を加減し、「森」は28歳のたくましく沈着な壮年に、「森・父」は18歳の思慮にはまだとぼしい青年に変わってしまうという不思議な出来事を作品の中心にすえるのである。
    大岡 信 「核時代をとらえる想像力の戦いをめぐって」


  • ♭ 猫の寝こと
  • 「猫が物いふ話」「猫の踊 」 は怪談というよりも「奇妙な味」がする。人語を話すネコで思い出すのはサキの「トバモリー」(Tobermory 1911)ですが、漱石の「吾輩」も日本語で文章を綴れるのだから、流暢に言葉を喋ったとしても不思議じゃない。先祖代々ネコ族は話せることを人間には隠している。気が緩んだり、寝ぼけたりして、うっかり言葉を発してしまうというのが真相ではないかしら。
    by sknys (2017-03-07 00:02)

  • ♭ 陶芸用クレパスを使って
  • 陶器のように白いネコのイラストを描いていた女性(Lola Goldstein)のサイトを覗いたら、可愛いカップやティーポットなども作っていました。猫のポットが欲しいけれど、超高いにゃん。
    by sknys (2017-03-13 22:39)

  • ♭ V&A
  • テート・ブリテンの公式サイトにあった「オフィーリア・クイズ」(Ophelia Quiz)は消えちゃったけれど、ザ・ガーディアンで「狂った猫クイズ」を見つけました。モバサムさんも挑戦してね。
    by sknys (2017-03-25 20:14)

  • ♭ 猫名画? ── 予期せぬシッポ
  • ブログの紹介、ありがとう。The Guardianの「Tails of the unexpected: the craziest cat quiz ever」を和訳しました。寡聞にしてスーザン・ハーバートさんの「猫名画」は知らなかったけれど、1995年に「猫のヨーロッパ名画展」を日本で開催‥‥ 『猫の美術館』(美術出版社 1990)や『猫の名画物語』(グラフィック社 1996)など、日本版も何冊か出ていました。
    by sknys (2017-04-17 20:13:35)

  • ♭ Roland
  • おっと、モバサムさん。1987年に英マンチェスターで結成された808 Stateを忘れていませんか?‥‥「Roland 808」に由来する名前のテクノ・エレクトロ・グループです。
    by sknys (2017-04-17 20:31)

  • ♭ シェキナベイベー
  • MY本棚に『現代文学・地平と内景』(朝日新聞社 1977)がありました。夕刊に月2回掲載された「文芸時評」(1975.12~1977.1)です。内田裕也のツイッタ(@UCHIDAYUYA)が面白い。坂本龍一もフォローしている。
    by sknys (2017-04-27 12:25)

  • ♭ なんだ~このかわいい白いのは。でも誕生日ランチの話題です。 ── 京都のネコたち
  • 「ねこの京都」(日本橋三越本店)へ行って来ました。「ふるさとのねこ」と同じく、春・夏・秋・冬の四季4部構成。白ネコ、黒ネコ、三毛、スコティッシュ・フォールド、ノルウェージャン・フォレスト・キャット、ベンガル種など‥‥京都の飼いネコは気品があって綺麗だった。日本橋に白い子ライオンはいないのかしら?
    by sknys (2017-05-15 23:33:48)

  • ♭ 岐阜県美術館「清流の国ぎふ芸術祭」
  • 立体キューブをカンヴァスに見立てた実験・トリック・アートですね。「耳のないマウス」は死んだ振りしているゾンビみたいで怖そう。草間彌生「わが永遠の魂」(国立新美術館)も大型の絵画シリーズ132点と巨大な花のオブジェのある中央の広いフロアは撮影可でした。スマホで絵画やオブジェを撮っている人や自撮り(セルフィー族)も多い。中年男性に頼まれて、サイケ・フラワーとの2ショットを1枚撮ってあげました。
    by sknys (2017-05-24 19:35)

  • ♭ 夢枕の雪男
  • 「山手レコーズ」の日。雨模様の中、早めに家を出したのに運悪くJR埼京線・池袋駅で人身事故が発生。山手線も止まっていた。遺体がバラバラに散乱したのか、ホームの一部に黄色い規制線が張られ、ブルーシートで覆われていた。飛び込み自殺は消極的な「自爆テロ」なのかもしれない。自己消滅への誘惑。前衛芸術家の草間彌生さんは、私が消えた後も作品は残ると語っている。
    by sknys (2017-05-25 21:32)

  • ♭ なばなの里、薔薇園 再び
  • モネと言えば「睡蓮」が思い浮かびますが、薔薇の絵も描いていました。何の花か判別し難いピンボケ絵画が印象派?‥‥薔薇の名前になっているのだから、何か謂れがあるのでしょう。
    by sknys (2017-05-28 21:12)

  • ♭ エリザベス・リードの追憶
  • 「Pitchfork」にGregg Allmanの追悼記事が載っていた。〈Midnight Rider〉のカッコ良さにシビれ、〈Melissa〉のギターをコピーしたことのある身にとって、彼のヴォーカルを聴くのは忍びない。代わりに大好きな〈In Memory Of Elizabeth Reed〉を動画サイトで視聴することにした。YouTubeの関連動画に女性がギターを弾いているライヴ・ヴァージョンがあった。苦悶と恍惚の表情でSGを弾いているのはララ・クワス(Lara Cwass)という女の子。ヴァーモント大学に通う、まだ十代の学生らしい。8分過ぎからDuane Allmanのパート(前半部分)を弾いています。うるうる。
    by sknys (2017-05-29 未投稿)

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    ブログ記事に付けた「外コメント」を纏めてみたら結構面白いかも?‥‥というアイディアから生まれた再録シリーズの第46集です。コメントは原則としてオリジナルのまま時系列順に転載‥‥事実誤認(誤記)や誤字・脱字、改行の無効化、句読点や記号・顔文字の有無などを精査。内容の分かり難いコメントには補足説明(註)を加え、コメントした元記事にリンクしました。過去3ヵ月間(2017/03/01~05/31)に書いたものの中から、第三者がコメントだけ読んでも面白いものを中心にセレクトしています。国内は森友・加計学園と「共謀罪」、国外はミサイル発射や自爆テロ‥‥と胡散臭くて物騒な世の中ですが、本ブログではスーザン・ハーバートの「猫名画」、岩合光昭写真展「ねこの京都」、草間彌生「わが永遠の魂」「山手レコーズ」などで盛り上がりました。3月末に夏目漱石の新聞連載が終了して「吾猫ロス」になっちゃった。海外ドラマ「BONES」(Dlife)が唐突に終わってしまったのも残念です。ファイナル・シーズンは無料で視れるのでしょうか。

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    Ex:El

    Ex:El

    • Artist: 808 State
    • Label: Salvo
    • Date: 2010/02/23
    • Media: Audio CD(2CD)
    • Songs: San Francisco / Spanish Heart (Feat. Bernard Sumner) / Leo Leo / Qmart (Feat. Bjork) / Nephatiti / Lift / Ooops (Feat. Bjork) / Empire / In Your Face (In Yer Face Mix) / Cübik / Lambrusco Cowboy / Techno Bell / Olympic / In Yer Fac (Facially Yours Remix) / Olympic...


    岩合光昭写真展「ねこの京都」

    岩合光昭写真展「ねこの京都」

    • 会場:日本橋三越本店
    • 会期:2017/05/03~15
    • メディア:写真
    • 構成:春 / 夏 / 秋 / 冬
    • 概要:ねこを通して京都を見る。京都の風土に生きるねこを撮影していたら、いつの間にか、敷居が高いと思っていたはずのこの都が、心地よくなっていた。彼らの生き様が古の都の文化を息づかせる。そう、ここはねこが案内してくれた「ねこの京都」。岩合光昭


    草間彌生「わが永遠の魂」

    草間彌生「わが永遠の魂」

    • 会場:国立新美術館
    • 会期:2017/02/22~5/22
    • 主催:国立新美術館、朝日新聞社、テレビ朝日
    • メディア:絵画・オブジェ
    • 構成:わが永遠の魂 / 初期作品 / ニューヨーク時代 1957-73 / 21世紀の草間彌生 / 帰国後の作品 1970-2000 / 展示室外の展示


    現代文学・地平と内景

    現代文学・地平と内景

    • 著者:大岡 信
    • 出版社:朝日新聞社
    • 発売日:1977/05/31
    • メディア:単行本
    • 目次:序詩 銀河とかたつむり / 言葉あるいは日本語を論じた本いくつかをめぐって / 話し言葉の重要性をめぐって / 短篇の見どころをめぐって / 児童文学作品から受けた感動をめぐって / 長篇にえがかれた戦中の青春をめぐって / 文章における虚実ということをめぐって / 随筆あるいは雑文の魅力をめぐって /「事実」の作品と「想像」の作品をめぐって / ...


    ピンチランナー調書

    ピンチランナー調書

    • 著者:大江 健三郎
    • 出版社:新潮社
    • 発売日:1982/03/29
    • メディア:文庫
    • 目次:戦後草野球の黄金時代 / 幻の書き手が起用される / しかしそれらは過去のことだ / すぐに闘いのなかへ入った / 陰謀から疎外されたと感じる /「大物A氏」すなわち「親方」とこのようにして出会った /「親方」の多角的研究 / 続「親方」の多角的研究 /「転換」二人組が未来を分析する /「ヤマメ軍団」オデュッセイア / 道化軍団の上京 /「転換」二人...

    F A V O R I T E ー B O O K S 1 2

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  • マルの背中(講談社 2016)岩瀬 成子


  • 両親が離婚して、亜澄(小3)は母親の春美と市営アパートに引っ越して来た。弟の理央は父親と暮らしている。母親は学校の給食調理室のパートとコンビニ店員をしているが、夏休みに入って生活は困窮している。駄菓子屋の店主の母親が危篤のため帰郷することになり、近所の亜澄が看板猫のマルを預ることになる。白猫マルの背中に灰色の丸い柄があって、撫でながら頼み事をすると願いが叶うという。離れ離れになった弟のことを想う姉。理央はゾゾという「猫みたいで、象みたいに大きくて、背中に翼がある」謎の動物に見守られていた 221


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    山手レコーズ(2 0 1 7)

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  • ● Press Color(2015 Light In The Attic)Lizzy Mercier Descloux
  • リジー・メルシエ・デクルー(Lizzy Mercier Descloux)はフランス・パリ生まれの女性ミュージシャン、画家、詩人、女優、作家。レ・アールで育ち、アート・スクールに通う。ミシェル・エステバン(Michel Esteban)がパリにオープンした輸入レコード・ショップ「Harry Cover」の設立を手伝い、ニュー・ウェイヴ誌「Rock News」に寄稿した。パンク〜ニュー・ウェイヴの波に巻き込まれた彼女は1977年にNYへ渡って、Michael ZilkhaとMichel Estebanが創設したZEレコーズから《Press Color》(ZE 1979)をリリース。リイシュー・リマスター盤はArthur Brownの〈Fire〉、米TVドラマ「スパイ大作戦」のテーマ曲〈Mission Impossible〉のカヴァを含むオリジナル・アルバム全8曲にD.J. BarnesとのデュオEP《Rosa Yemen》(1979)など10曲をプラス。友人のPatti Smithとレコーディングした〈Morning High〉もラストに収録されている。ヴィヴィアン・ゴールドマンの解説&レア写真入りブックレット付き。Lizzyは2004年4月20日(享年47歳)に亡くなった。

  • ● Last Forever(Luxxury 2015)Westkust
  • スウェーデン・ヨーテボリ出身のウェストカスト(Westkust)は5人組インディ・ロック・バンド。デビュー・アルバムは紅一点のJulia BjernelindとGustav Andersson(ギター)のツイン・ヴォーカルで爽やかに駆け抜ける。GustavとHugo Randulv(ベース)の2人はポスト・パンク・バンド(Makthaverskan)のメンバーでもある。若くて瑞々しいギター・ポップとギター・ノイズを撒き散らすシューゲイズが違和感なく共存している。90年代の元祖シューゲイザーは内向的で耽美的な儚い白昼夢を想わせたが、The Pains Of Being Pure At HeartやJoanna Gruesomeなどの新世代ニューゲイザー(Nu gaze)は屈託のない青春ギター・ポップの衣裳を纏っている。鬱屈から爽快‥‥耳障りだったノイズが心地良く聴こえるという四半世紀の変遷もあるのかもしれない。Pitchforkの「BEST NEW TRACK」に選ばれた〈Swirl〉、パンキッシュに疾走する〈Drown〉、MBV風シューゲイズ・ナンバーの〈Easy〉‥‥全9曲(33分)の日本盤。

  • ● Gift For The End(Whale Watch 2012)Mariee Sioux
  • マリー・スー(Mariee Sioux)は米カリフォルニア・ネヴァダ・シティ生まれの女性フォークSSW。〈山手レコーズ(2016)〉で入手した《Faces In The Rocks》(Whale Watch 2013)に魅了されたので、2ndアルバムも購入した。彼女のアルペジオ・ギターにヴォーカル・ハーモニー、ペダル・スチール、ラップ・スチール、マンドリン、ギター、ベース、ピアノ、オルガン、ウーリッツァー、チェロ、フルート、パーカッション、アナログ・シンセ‥‥などによるアクースティック・サウンドの中を透明感溢れる可憐なヴォイスが浮游する。小鳥の囀りから始まる〈Homeopathic〉 、ヴォコーダーを控え目に使った〈Ghosts In My Heart〉‥‥全8曲と曲数が数ないのは4〜6分の曲が並んでいるから。彼女の歌を聴かせる意図だろうか。何度か繰り返し聴いていると、彼女のヴォイスが胸に沁みて来る。アルバム・カヴァの鉱物の写真は写真家バレット・ゲンツ(Barrett Gentz)が撮ったもの。

  • ● Solar(Fullstream / Thomason 2011)Rubik
  • ルービック(Rubik)はフィンランド・ヘルシンキ出身の4人組。2ndアルバムは透明な顔から飛行機の翼を有する白鳥と牝鹿が飛び出すコラージュ・カヴァだったが、3ndアルバムも桟橋に座っている少女と両親(?)の顔が白い雲で奇妙に隠されている。マグリットの絵画のように顔を隠したカヴァ・アートがシュールな世界へ誘う。ギター、キーボード、ドラムス、ベースというオーソドックスな編成にも拘らず、Rubikは在り来たりなロック・バンドではない。トランペット、クラリネット、フルートなどを配したArcade Fireのようなドリーム・ポップを構築している。〈Storm In A Glass Of Water〉の「黒い要塞、悪の帝国」(black fortress, evil empire)や〈Crisis Meeting At The Lyceum〉の「黒死の黒騎士」(the black knight of death)という歌詞はダーク・ファンタジーの世界を想わせる。国内盤は9つ折りポスター(歌詞・対訳)、ボーナス・トラック〈Mad Architect〉付き。

  • ● Natureboy(Own 2011)Natureboy
  • 女性らしき横顔のポートレイト・カヴァに惹かれた。「Natureboy」というアーティスト名を真に受ければ男性の可能性も残っているけれど、1枚百円圴一セールなのでジャケ買いしてみた。NatureboyはNYブルックリン在住の女性、Sara Kermanshahiのソロ・プロジェクトだった。現時点で3枚のアルバムがリリースされているが、《The Sweep》(2013)と《Only No One》(2016)はデジタル・アルバム(Streaming + Download)のみの配信で、CD化されているのはデビュー・アルバム《Natureboy》だけである。Saraはギター弾き語りのSSWだが、8ビートで軽快に疾走するタイプではない。3拍子系のリズムに乗ってアルト・ヴォイスで情感を込めて歌う。落ち着いたサウンドにはシンセやループ、サンプリングも使われている。インスト2曲を含む全9曲(36分)。

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    1年に1日だけインパートメントのオフィスがリアル店舗に変身する「山手レコーズ」。オフィス移転のため、過去最大で最後のクリアランスセールとなった。エレクトロニカ、エクスペリメンタル、アンビエント、インディ・ロック、ポスト・ロック、ジャズ、ポスト・クラシカル、ワールドのCDやレコード、カセットテープ、Tシャツなど1万点以上を100円均一で大放出。ところが3年続けて雨模様‥‥今年は早めに外出したのに、運悪くJR埼京線・池袋駅で人身事故が発生。山手線もストップしていた。地下鉄で遠回りして渋谷まで行く。兵どもの夢の跡だったのか、店内に客は2〜3人しかいない。それでも渋谷タワレコのクリアランスよりCD数は多かった。今回は奮発して10枚(税込千円!)購入。既知と未知アーティストは半々で、昨年の〈山手レコーズ(2016)〉で買い逃したMariee Siouxのアルバムや〈真夏のクリアランス 2〉で紹介したことのあるRubik、NatureboyやVedetteなどをジャケ買い。ネコちゃん(ネコード)も2匹捕獲しました。

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    • 100円ショップになった「山手レコーズ」。¥100(税込)×10=1000円の出費です

    • Lizzy Mercier Desclouxのデビュー・アルバム1枚でだけも1000円の価値がある?

    • 左上から時計回りに、BiD、Lizzy Mercier Descloux、Westkust、Mariee Sioux、La Sera、Rubik、Chris Garneau、Vedette、Freiband、Natureboy(中央)
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    YAMATE RECORDS 2017

    YAMATE RECORDS 2017

    • 会場:渋谷・株式会社インパートメント 旧オフィス
    • 日時:2017年5月13日(土)12:00~17:00(11:00〜弊社オンラインショップ顧客優先入場時間)
    • セール内容:エレクトロニカ、エクスペリメンタル、アンビエント、インディ・ロック、ポスト・ロック、ポスト・クラシカル、ジャズ、ワールド‥‥の名盤、レア盤CDやレコード、カセットテープ、Tシャツなど10000点以上を100円の超スペシャル価格で大放出するクリアランス!


    Press Color

    Press Color

    • Artist: Lizzy Mercier Descloux
    • Label: Light In The Attic
    • Date: 2015/08/14
    • Media: Audio CD
    • Songs: Fire / Torso Corso / Mission Impossible / No Golden Throat / Jim On The Move / Wawa / Tumor / Aya Mood / Mission Impossible 2.0 / Rosa Vertov / Decryptated / Herpes Simplex / Larousse Baron Bic / Tso Xin Yu Xin / Nina Con Un Tercer Ojo / Birdy Num-Num / Hard Boi...


    Last Forever

    Last Forever

    • Artist: Westkust
    • Label: Thomason sounds
    • Date: 2015/05/14
    • Media: Audio CD
    • Songs: Swirl / Dishwasher / Drown / 0700 / Weekends / Easy / Jonna / Summer 3D / Another Day


    Gift For The End

    Gift For The End

    • Artist: Mariee Sioux
    • Label: Whale Watch Records
    • Date: 2012/04/17
    • Media: Audio CD
    • Songs: Homeopathic / Ghosts in My Heart / Old Magic / Lcarus Eye / Swimming Through Stone / White Fanged Foreverness / Twin Song / Tule


    Solar

    Solar

    • Artist: Rubik
    • Label: Thomason sounds
    • Date: 2011/03/24
    • Media: Audio CD
    • Songs: Through The Haze Of Our National Anthems / World Around You / Sun’s Eyes / Storm In A Glass Of Water / Solar Death March (In Octaves) / Laws Of Gravity / Crisis Meeting At The Lyceum / Not A Hero / Towers Upon Towers / The Dark Continent / Mad Architect


    Natureboy

    Natureboy

    • Artist: Natureboy
    • Label: Own
    • Date: 2010/09/06
    • Media: Audio CD
    • Songs: Curses Fired / Pariah / Famous Sons / Bad Dream / Dither / Heart To Fool / Railroad Apt. / Broken Train / Over And Out

    F A V O R I T E ー A L B U M S 1 2

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  • BRAZIL (White Sun 2017) JFDR


  • アイスランドの双子姉妹の片割れ、ヨフリヅル・アウカドゥッディル(Jófríður Ákadóttir)ちゃんがソロ・デビュー。JFDR名義のアルバムはフォーク・デュオのPascal Pinonやエレクトロ・ポップ・トリオのSamarisとも異なるアート・ポップ。アルバム・カヴァの「藤壷の化石」や「Brazil」というタイトルは謎ですが、ヴェール(網状のマスク)で顔を覆ったヴィジュアルや〈White Sun〉〈Airborne〉などのPVからはミステリアスな妖美さも感じられる。Bjorkも注目する女の子です 221


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    子猫・ねこ・ネコ

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  • 世界を嘆いた棘は草に眠る楔 野に咲く針の息は霞
    錦の蜘蛛が出した糸まきとりながら
    其の目録と雨雪吸う奇跡の機械
    たがいを反射した目は虹色 草結びにこそ望みをつないだ

    花糸がうつろい消え燃す宴
    貝を奏で潤む芥子の胚芽 涙液に溶いた果実
    浮く殻はやがて逃れたニンフが降りた舟
    ふたりを花粉に誰かの手がやわらかく移し
    片糸に消え入る海馬の詩 煙るうてなが追いかけた

    薄萌葱色 通過しがたい夏を
    溝の底に歪むざくろ石に嵌めた写真は
    追いがたい鍵の軌跡 薄き夢跡
    黒雲の空が鳴り 時惑いだした
    寡黙の岸に水が湧き 祈りは草に伸び
    探る胸に咲く薔薇は いたいけな追い風
    福田 尚代「ひかり埃のきみ」


  • ⃞ 自ら無理!‥‥姉、媚びコネ、有村架純
    荻野目慶子・荻野目洋子、岩崎宏美・岩崎良美、石野真子・いしのようこ、石田ゆり子、石田ひかり、広瀬アリス・広瀬すず、道端三姉妹(ジェシカ・カレン・アンジェリカ)‥‥姉妹アイドルやタレントが同時にデビューすることは(双子姉妹は例外として)稀である。どちらか一方が先に脚光を浴びると、姉や妹も彼女の人気に肖ってデビューすることが多いのではないだろうか。有名歌手や名俳優・女優など、親の七光りで次々とデビューする「二世タレント」にも似て、姉妹の力を借りるわけである。姉や妹に出来て私に出来ないはずはないという思い込みや対抗意識もあるのかもしれない。妹よりも先にグラヴィア・タレント活動していた新井ゆうこ(旧芸名)が有村藍里(本名)に改名したことも、3歳年下の妹・有村架純の人気を利用しているかのように映る。「私が自ら姉さんを売り込むなんて出来ないわ」‥‥藍里の「姉アピール」や無理強いに困惑する架純の複雑な心情が慮られる。

    ⃞ デキ婚、アニサキス痛い。大好きさ、ニァンコ来て!
    深夜、胃に激痛が走った。その後のことは殆ど記憶がない。余りにもの痛さに悶絶転倒して意識を失ってしまったからだ。耐え切れない痛みに脳が一時的に機能停止したのだろうか。昨夜、鮨屋で食べた生烏賊に悪名高いアニサキスが潜んでいたらしい。気張って高級店の天然イカなどはなく、回転寿司の冷凍イカを食べるべきだった。夫の急変に一早く気づいたのは妊娠中の妻ではなく、飼いネコのカイちゃんだった。2006年、米オハイオ・コロンバスで1人暮らしの車椅子の男性が家で倒れた時に、飼いネコのトミーが電話で911番通報したという仰天ニュースが報じられた。男性は血圧を下げるために飼っているトミーに短縮ダイヤル(911)のボタンを押すように教えていたという。119番通報出来ない日本のカイちゃんはベッドで熟睡している妻の顔に跳び乗って、主人の異変を知らせたのだ。夫は意識を失う直前、咄嗟に愛妻ではなく、愛猫(ニァンコ)を呼んだのだった。

    ⃞ 子寝てスズメバチ追う、落葉、牝捨てネコ
    母ネコの1日は忙しい。シングルマザー(母子家庭)の子育ては慌ただしい。4匹の仔ネコたちに乳を飲ませ、舌で舐めて毛繕いをして眠らせる。その合間に自分の食事を摂らなければならない。ゴハンは近所のネコおばさんが朝と夕方の2回キャットフードを持って来てくれる。仔ネコたちが安心して寝入ると、母ネコは狩りに出る。野原を飛び回る蝶々やスズメバチなどを追い回す。色とりどりの花の薫りを嗅ぎ、風に舞い落ちる落葉と戯れる。束の間の休息‥‥でも長居は出来ない。カラス、ヘビ、キツネ、サル、アライグマ、イタチなどの外敵から可愛い子供たちを護らなければならないからだ。父ネコは子供が産まれたのに、若い牝ネコを漁りに行ったまま殆ど帰って来ない。女誑しのプレイボーイなんか、クルマに轢かれて死んでしまえば良いとさえ思う。

    ⃞ 蜂2度刺されたの誰さ?‥‥佐渡に千葉
    ハチに2度刺されると命が危ないという。1度刺されると体内に抗体が産生されて「蜂毒アレルギー」になり、再び刺された時にアナフィラキシー・ショックを引き起こす可能性が高まるらしい。生まれつき蜂毒アレルギー体質の人は1度刺されただけでも発症することがあるし、逆に何度刺されても症状が表われない人もいるというのだから厄介だ。刺された箇所が痛んだり腫れるだけならば心配ないけれど、蕁麻疹や嘔吐、呼吸困難や意識障害などのアナフィラキシー・ショック状態になると死に至ることもあるそうだ。千葉県で集団登校していた小学生児童たちに突然スズメバチの大群を襲いかかり、数名が顔や腕を刺された。その中の1人がアナフィラキシー・ショックを起こして、血圧低下〜意識不明の危篤状態に一時陥ったが、幸いにして今は完全に回復している。父親の話によると1年前、実家の佐渡に帰郷した時に子供がハチに刺されたことがあったという。

    ⃞ 対談はピンク・パンサー、ターザンは軍備反対だ
    大人気のTVトーク・ショー「ピンクの部屋」。ホストのピンク・パンサーが毎回多種多彩なゲストを招いてショッキング・ピンク一色の応接間で対談する。今回のゲストは野生児ターザンだった。アフリカのジャングルから新作映画のプロモーションで来日したのを機会に旧友のピンク・パンサーと久しぶりに再会することになった。映画で共演こそしていないが竹馬の友である。絶滅の危機にある野生動物(絶滅危惧種)や熱帯雨林の保護、地球温暖化、民族・種族紛争、核軍縮、自爆テロ‥‥話し合うべきテーマは多岐に渡り、予定していた収録時間が過ぎても話題は尽きることがなかった。忌憚なく意見を交わした2人が目指すところは「戦争反対・世界平和」で一致している。クルーゾー警部や妻のジェーンも同じ意見だという。ちなみにガス・ヴァン・サントの処女小説「ピンク」(1998)では黄色いカバンの中から小猫たちが出てくるけれど、ピンクの豹は登場しない。

    ⃞ 手にスー、これデマ?‥‥安いナイス!「山手レコーズ」にて
    1年に1日だけインパートメントのオフィスがリアル店舗に変身する「山手レコーズ」。今年(2017)はオフィス移転のため、過去最大のクリアランスセールとなった。CD、レコード、カセットテープ、Tシャツなど1万点以上を100円均一で大放出。早めに外出したのに運悪くJR埼京線・池袋駅で人身事故が発生、山手線もストップしていた。地下鉄で遠回りして渋谷まで行く。兵どもの夢の跡だったのか、店内に客は2〜3人しかいない。マリー・スー(Mariee Sioux)は米カリフォルニア・ネヴァダシティ生まれの女性SSW。父親は東欧系のマンドリン奏者。母親はスペイン、北米先住民のパイユートとメキシコ先住民の血を継ぐ。昨年の「山手レコーズ」で入手した再発盤《Faces In The Rocks》(Whale Watch 2013)が良かったので、その時に買い渋った2ndアルバム《Gift For The End》(2012)が今年もあるかどうか気懸かりだったが、幸いにも売れ残っていた。渋谷に出現した1日限定の「100円ショップ」に目を疑った人も少なくなかったのではないでしょうか。

    ⃞ 読売巨人V回復?‥‥不意怪文書「霧・海・夜」
    安倍政権の御用メディアに成り下がった読売新聞の祟りなのか、プロ野球セ・リーグの巨人軍が球団史上最悪の13連敗を喫してしまった。セ・パ12球団のシーズン最多連敗記録ワースト第5位タイである(第1位はロッテの18連敗)。セ・パ交流戦を経た後半戦に向けて、巨人軍のV回復〜リーグ優勝の可能性はどれくらい残っているのだろうか。熱狂的な巨人応援団やプロ野球ファンだけでなく、一般の人々の関心も集めている。ところが、その最中に文科省内で共有されていたというメールと同じような「怪文書」が密かに出回っているという噂が囁かれている。文書の内容は未だ明らかにされていないが、件名だけは分かっている。「霧・海・夜」‥‥暗号や符牒のような意味不明の三文字。「霧」からは西鉄ライオンズの「黒い霧事件」、「海」からは千葉ロッテマリーンズや横浜DeNAベイスターズ、「夜」からはナイター試合を連想してしまう。新たなプロ野球八百長事件の内部告発なのかしら?

    ⃞ 痛手ニホンザル、地落ちる。散歩に出たい
    「猿は木から落ちても猿だが、代議士は選挙に落ちればただの人」という格言を遺した政治家がいたけれど、野性の猿だって高い木から落ちれば痛いし怪我もする。打どころが悪ければ骨折や時には死に至ることもあるだろう。選挙に落選した代議士は精神的な打撃を受けたとしても、肉体的には痛くも痒くもない。京都の知恩院に棲息するニホンザルのトモも上手の手から水が漏れて、百日紅から落下した。その衝撃で失神してしまったらしく、気がつくと地面に倒れていた。頭が朦朧として立ち上がれない。いわゆる腰が抜けた状態だった。木の上で目撃していた妹のチカがスマホで119番通報する。救急車が来て、兄は病院へ搬送された。CTやMRI検査の結果、幸いにも異常は見つからなかった。軽い脳震盪を起こしたらしい。今は車椅子で移動しているが、一刻も早く自力で歩けるようになって、お寺の境内を散歩したいと思っている。

    ⃞ すがもんちゃん、ネギが嫌い。おいら気が気、年家賃も貸す
    久しぶりに上京した青森県上北郡おいらせ町のゆるキャラ・おいらくん。大親友のすがもんに会うために豊島区巣鴨地蔵通り商店街にやって来た。旧交を温めた2人だったが、おいらくんには気懸かりなことがあった。すがもんちゃんの野菜嫌い。特にネギが大嫌いなのだ。その理由は言わなくても分かるけれど(故事ことわざの「鴨が葱を背負ってくる」に由来する)、心なしか顔色も悪く少し痩せて元気もなさそうに見えた。すがもんに訊いてみると、野菜の摂取不足から体調を崩したのではなく、競馬・競輪・競艇・パチンコなどのギャンブル依存症で借金が嵩み、首が回らなくなった。ゆるキャラの営業だけでは家賃も払えない。このままでは全国初の「ホームレスゆるキャラ」になってしまう。背に腹(尻)は代えられない。「すがもんのおしりを触ると恋が実る」という都市伝説の有料化‥‥お尻を触らせて金を取るという援交JKの小遣い稼ぎみたいなエロ商法も考えているという。おいらくんは気の毒に思って、当面の生活費と1年分の家賃をすがもんに貸した。

    ⃞ 狢も跳ぶ春。栗鼠、リル・バブ、友馴染む
    世界一有名な子猫のリル・バブ(Lil Bub)ちゃん。バブアブバブ星から宇宙船を操縦して地球に不時着。動画投稿サイトに舌を出した可愛いリル・バブの姿が登場するや否や一躍人気者になった。TVトーク・ショーの司会、写真集出版、映画に主演、アルバム・デビュー‥‥日本の少女アイドルみたいな八面六臂の大活躍。今日は私の愉快な仲間たちを回文で紹介します。ムジナのジーナは毎年春になると気分に浮かれて、魔女に呪いで宙に浮いた「軽い姫君」のように空を飛ぶ?‥‥というのは真っ赤な嘘で、野原を駆け回って飛び跳ねます。リスのナトキンとも仲良しで一緒に遊びます。私もキティ・クラフト(Kitty Craft)のネコード《お花畑より子猫がヒョッコリ Beats And Breaks》(Kindercore 1999)と同じように、お花畑でタンポポやスミレの花の匂いを嗅ぎ、ミツバチやテントウ虫と戯れるのが大好きなの。もちろん、インディ・ロック界の必殺録音請負人・スティーヴ・アルビニ(Steve Albini)ともマブダチなのよ。

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    • 回文と本文はフィクションです。一部で実名も登場しますが、該当者を故意に誹謗・中傷するものではありません。純粋な「言葉遊び」として愉しんで下さい

    • 現代詩のような福田尚代の回文。詩集として出版されていたら、誰も気づかない?

    • 「Cat apparently dials 911 to help owner」(NBC News)を参照しました

    • リル・バブ回文は「スニンクスなぞなぞ回文 #47」の解答です^^

     スニンクスなぞなぞ回文 #48

      ◯▽◇△◎☆▢いよ山桜、草間彌生▢☆◎△◇▽◯

     回文作成:sknys

     ヒント:花冷えの夜桜見物


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    ひかり埃のきみ 美術と回文

    ひかり埃のきみ 美術と回文

    • 著者:福田 尚代
    • 出版社:平凡社
    • 発売日:2016/11/18
    • メディア:単行本
    • 目次:I / II / III 片糸の日々/ あとがき / 回文作品初出 / 美術作品目録

    スニーズ・ラブ 29

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  • ♭ 草間の自己消滅(2017-06-03)
  • 草間彌生「わが永遠の魂」(国立新美術館)に行って来た。東京メトロ千代田線乃木坂駅からの直結コースを辿ると、館外のチケット売場も館内のグッズ・ショップも長蛇の列!‥‥金券ショップ(半額)で買っておいて良かったなぁ。企画展示室(1E)の広いワン・フロアの壁面四方に大型絵画シリーズ「わが永遠の魂」132点を展示。中央のスペースには巨大でサイケデリックな花のオブジェが6体ある。撮影可なのでスマホで絵画やオブジェを撮っている人(自撮り)も多い。観覧者は「初期作品」「ニューヨーク時代 1957-73」「21世紀の草間彌生」「帰国後の作品 1970-2000」と年代順に回廊して「わが永遠の魂」に戻って来る。途中に全面鏡張りの「無限の鏡の間」があるため一方通行で、出口から入ることは出来ない。展示室ではスライド写真「ウォーキング・ピース」(1966)、短篇映画「草間の自己消滅」(Kusama's Self-Obliteration 1967)の上映。展示室を出ると鑑賞者が白い室内に水玉シールを貼る「オブリタレーションルーム」、館外には高さ4.5mの「南瓜」もある。

  • ♭ グレッグ・オールマンの追憶(2017-06-10)
  • 「Pitchfork」にGregg Allmanの追悼記事が載っていた。1969年に米フロリダ・ジャクソンヴィルで結成されたAllman Brothers Band。69歳の死は早すぎると思われるかもしれないけれど、兄のDuane(享年24歳)をバイク事故で亡くしてから半世紀近く生き長らえたことに感慨を禁じ得ない。〈Midnight Rider〉のカッコ良さに痺れ、〈Melissa〉のギターをコピーしたことのある身にとって、彼のヴォーカルを聴くのは忍びない。代わりに大好きな〈In Memory Of Elizabeth Reed〉を動画サイトで視聴することにした。Dickey Bettsのインスト曲で、2人のギター・ソロとGreggのオルガンを堪能出来る。フィルモア・イーストのライヴ映像ではDickeyのヴァイオリン奏法(イントロ)や貴重なDuaneのギター・プレイが視れる。YouTubeの関連動画に女性がギターを弾いているライヴ・ヴァージョンがあった。泣きそうな苦悶とDuaneの霊が降臨したかのような恍惚の表情でSGを弾いているのはララ・クワス(Lara Cwass)という女の子。州立大学に通う十代の学生らしい。

  • ♭ PLayStation4 グレイシャー・ホワイト(2017-06-17)
  • 初代よりも安価になって、小型・軽量化した新型「PS4(グレイシャー・ホワイト)」を予約購入した。ところがPS4を取りに行ったのは発売日(2月23日)から1カ月後の3月、開梱・設置したのは6月になってしまった。コンパクトになった反面、光沢のないマットな本体に高級感はない。接続はTV(HDMI端子)と電源コード(AC電源端子)を繋ぐだけで終了。まず始めにDVDでも観ようかなと思ってディスクを挿入すると、アラートが出た。最初にネットに繋がないとBlu-rayとDVDが再生出来ない仕様になっていたのだ(ネット環境のないユーザーは抗議するべきでしょう)。ネット接続の「IPアドレス設定」で躓く。So-netの「ユーザーID」ではなく「接続ID」を入力しないと認証されない。ワイヤレスコントローラーを充電するには付属のUSBケーブルで本体と繋ぐ必要がある。内臓HDDに記録するためか、ロード時間が長い。スタンド・アローンでBlu-rayを観たり、ゲームで遊ぶつもりです。

  • ♭ バイオハザード0(2017-06-24)
  • 「バイオ0」はホラーというよりもウィアードで気味悪い。ボスキャラが擬態マーカスと女王ヒルという蛭のモンスターなのだから。主演キャラはラクーン市警特殊部隊 S.T.A.R.S.(スターズ)の新米隊員レベッカ・チェンバーズと脱走した死刑囚ビリー・コーエン(海兵隊元少尉)の2人。洋館を舞台にした初代「バイオ」の前日譚かと思っていたら、全く新しいストーリだった。列車、養成所、養成所地下、研究所、工場、処理場‥‥閉鎖空間のドアを開けて移動しなからアイテムを集め、弾丸を拾って、次々と出現するモンスターたちを倒して行く。仕掛けや謎解きもある。HD版はグラフィックも美しく、操作性もスムーズ。しかし「バイオ0」には根本的な問題がある。レベッカとビリーが単独・共同で捜索を進めるのだが、キャラクター・チェンジやアイテムの受け渡しが煩瑣で面倒。2人のプレイヤーがそれぞれ2人のキャラを操作するのは理に適っているけれど、1人のプレイヤーが2人のキャラを同時に操作するのは無理がある。「バイオ」「バイオ2」のように男女どちらか一方のキャラを選んで2度遊べるシステムに勝るものはない。

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    • 別館ミニ・ブログ「スニーズ・ラブ」シリーズの1カ月分(2017-06)です^^;

    • リンク画像が左に重なって見難いので、サイドバーを右側にレイアウトしました。「SKIN SWITCHER」でデフォルトに戻せるにゃん
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    草間彌生「わが永遠の魂」

    草間彌生「わが永遠の魂」

    • 会場:国立新美術館
    • 会期:2017/02/22~5/22
    • 主催:国立新美術館、朝日新聞社、テレビ朝日
    • メディア:絵画・オブジェ
    • 構成:わが永遠の魂 / 初期作品 / ニューヨーク時代 1957-73 / 21世紀の草間彌生 / 帰国後の作品 1970-2000 / 展示室外の展示


    Laid Back

    Laid Back

    • Artist: Gregg Allman
    • Label: Polydor / Umgd
    • Date: 2001/05/01
    • Media: Audio CD
    • Sons: Midnight Rider / Queen Of Hearts / Please Call Home / Don't Mess Up A Good Thing / These Days / Multi-Colored Lady / All My Friends / Will The Circle Be Unbroken


    PlayStation4 グレイシャー・ホワイト 500GB

    PlayStation4 グレイシャー・ホワイト 500GB

    • 型番:CUH-2000AB02
    • メーカー:ソニー・インタラクティブエンタテインメント
    • 発売日: 2017/02/23
    • 同梱物:PS4本体 / コントローラー(DUALSHOCK4)/ HDMIケーブル / USBケーブル / モノラルヘッドセット / 電源コード
    • メディア:Video Game


    バイオハザード オリジンズコレクション

    バイオハザード オリジンズコレクション

    • メーカー:カプコン
    • プラットフォーム : PlayStation 4
    • 発売日:2016/01/21
    • メディア:Video Game
    • 内容:バイオハザード0 HDリマスター / バイオハザード HDリマスター


    バイオハザード0 HDリマスター 解体真書 title=

    バイオハザード0 HDリマスター 解体真書

    • 著者:スタジオベントスタッフ
    • 出版社:KADOKAWA / エンターブレイン
    • 発売日:2016/02/04
    • メディア:単行本(ソフトカバー)
    • 目次:Prologue / CHARACTER of biohazard 0 / PLAYING MANUAL / MONSTER / SCENARIO / SECRET FEATURE / DATAFILE / NEW FEATURE / Epilogue

    岩合さんのネコたち

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  • 茅葺きの里、美山に暮らすおじいちゃんとオスネコの義経。訪ねるたびに、ヒトとネコはどこまで深く結ばれるのだろうと考えます。竹林でふたりは出会います。真っ白で毛並みが良く、おじいちゃんにむかって鳴いた義経、野良ではなく迷いネコだったようです。すでに成猫でした。置いていくのが忍びなくなったおじいちゃんは彼を家に連れ帰ります。痩せていて、スッとした切長の目、色白男前だったので「義経」と名付けたそうです。残念ながら、現在は幸せ太りされておられますが(笑)。ふたりは毎朝、散歩をします。おじいちゃんが「義経、行くか」と声をかけると、すくっと立ち上がりついて行きます。その姿は忠犬(忠猫?)そのもの。一緒に田んぼ道を歩き、橋も渡ります。ふたりの絆の深さにただただ驚きます。初夏、1匹のメスが現れました。義経は彼女を気に入った様子でしたが、すでに身重だった彼女は納屋で子を産むと、子ネコの成長を待たずに死んでしまいます。困惑するお家の方々を前に、義経は出ないオッパイを子ネコに与えようとします。義経の子ではないのですが、その時から数ヶ月、義経は子ネコたちの母のようでした。
    岩合 光昭 「ねこの京都」


  • 岩合光昭写真展「ねこの京都」(日本橋三越本店)は1年5カ月かけて撮った京都のネコたち約150点を展示(今回は自慢のネコ写真を提出すると、入場券と交換してくれるサーヴィスは残念ながらなかった)。青森のネコたちの四季を撮った「ふるさとのねこ」と同じく、春・夏・秋・冬の4部構成。春の桜、夏の緑、秋の紅葉、冬の雪‥‥白ネコ、黒ネコ、斑ネコ、トラ縞、三毛、子猫、スコティッシュ・フォールド、ノルウェージャン・フォレスト・キャット、ベンガル種など、京都で暮らす飼いネコたちは気品があって綺麗だった。お寺や神社、神苑、社務所、置屋、町屋、水田‥‥二つ折りの屏風に見立てた写真も雅な趣きがある。特設ブースに設置されたTVモニターから流れていたインタヴューの中で岩合さんも語っていた、美山の茅葺き屋根の家で暮らすおじいちゃん(91歳)とオスネコ・義経の深い結びつき。真っ赤な紅葉に映える黒ネコ・クロベイの佇まいは息を呑むほど美しい。

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  • ▢ ねこの京都(クレヴィス 2017)岩合 光昭
  • 「ねこの京都」の図録を兼ねた写真集。展示作品を全て網羅しているわけではないが、単体でもネコ写真集として愉しめる。写真展と同じく春・夏・秋・冬の4部構成。満開の業平桜を従えて屋根を歩くジョネ、桜の木に登るツキ、十輪寺の渡り廊下を歩くジョネ、祇園の芸妓さんからミルクを飲む子ネコのトラ、神苑の茶室へ向かうツキ、黒ネコのロク、芸妓さんと遊ぶスコティッシュ・フォールドの小雪、おじいちゃんと欄干のない橋を渡る義経。住職の肩に乗る三毛ネコのテル、天橋立を眺めるツキ、置屋さんのブル、松の木の枝のツキ。京都大学・吉田寮のアレク(アレクサンダー)、紅葉を見つめるシマ、社務所の屋根のソラ、境内の散策するクロベイ、ブロンズネコに興味を示すえきちゃん、紅葉に映えるジョネ、巻尾のミーナ、落葉を捕らえるシマ。時計屋で暮らすチョビ、幼顔のチョコ、鴨居から芸妓さんを見送るバル(ハッブル望遠鏡から名付けられた)、道案内するゴマ、木地師に飼われているノルウェージャン・フォレスト・キャットのバサラ、短足のタン、ジャンプするチナ、テルの子の3姉妹、散歩に出かけるハナ、家に迷い込んできたクロを向かい入れる義経‥‥。

  • ▢ ネコとずっと(辰巳出版 2017)岩合 光昭
  • 隔月刊誌「猫びより」に連載中の「岩合光昭の猫」に未掲載写真を加えて再構成したネコ写真集。山口・笠戸島の海上で生まれて海上で暮らすチーちゃんとドラミちゃん母娘。山口市昭穂漁港のネコたち。島民約15名に対して100匹以上いるという愛媛・青島のネコたち。静岡・伊豆(下田市)の人里離れた山で出会った母子ネコ。本州最北端の地・下北半島(大間町津鼻崎)の母ネコ。島民約18人に100匹以上が暮らす大分県最南端の深島で流し素麺を啜るネコたち。神戸・北野オランダ坂界隈。愛知・佐久島のブッチーとハナ。徳島・牟岐町の漁港。神奈川・真鶴岬のチャコ(20歳)。青森・弘前のリンゴ園で5匹の仔猫を産んだ母コトラと子ネコたちの春・夏・冬‥‥最後の3つのパートは津軽のリンゴ園で暮らすネコたちの四季を撮った写真展「ふるさとのねこ」(2015)として実を結ぶ。大型本から野外で暮らすワイルドなネコたち(耳先カット・キャットもいる)の生態が生々しくと伝わってくる。ネコと岩合さんの距離も近いように感じられる。

  • ▢ 日本のねこみち(朝日新聞出版 2015)岩合 光昭
  • 北海道から沖縄まで、日本全国1都1道2府43県(47カ所)のネコたちが登場する写真集。表紙カヴァの栢君(奈良・明日香村)、にゃん吉ちゃん(山梨・小淵沢)、みぃちゃん(静岡・富士市)、チビ(長崎・福江島)など、過去の写真集の表紙や写真展のチケット、チラシになった顔馴染みのネコたちも少なくないけれど、決して二番煎じではないネコの魅力に満ちている。見開き2頁にネコ写真と解説文(約200字)、写真展と同じようなキャプションも付いている。巻末にある4つのコラム「猫旅のすゝめ」「猫撮影7つの極意!!」「猫島の歩き方」「佐久島のいい猫」。1. 猫に声をかけましょう。2. ゆっくり距離を縮めましょう。3. リラックスしましょう。4. 望遠レンズを使いましょう。5. 背景の風景も取り込むべし。6. カメラのアングルを猫目線に。7. 自分なりのポイントを定めましょう‥‥岩合流「猫の撮り方」はネコ写真を撮っている人には必読です。

  • ▢ 世界のねこみち(朝日新聞出版 2017)岩合 光昭
  • 写真(見開き2頁)に解説文(左・右どちらか一方)とキャプション(写真下の余白)を添えた写真集。『日本のねこみち』(2015)の海外編で、ヨーロッパ(イタリア、スペイン、英国・スコットランド、フランス、ギリシャ、クロアチア、ノルウェー、マルタ、ベルギー、チェコ、ポルトガル、ルーマニア、ブルガリア)、中東・アフリカ(トルコ、エジプト、モロッコ、マダガスカル)、南北アメリカ(キューバ、エクアドル、ウルグアイ、チリ、英国領フォークランド諸島、アメリカ)、オセアニア(オーストラリア、ニュージーランド)、アジア(タイ、マレーシア、インドネシア、台湾、中国)‥‥世界各国、51カ所で撮られたネコたちが登場する。撮影地の多くは有名な場所(イタリア・アルベロベッロ、ヴェネツィア、ポルトヴェーネレ)なので、観光案内書としても使えそう。巻末のスペシャル撮り下ろし「岩合さんの撮影に密着!」(8頁)には京都・梅宮大社での1日(朝6時から午後3時まで)の撮影ドキュメントが掲載されている。

  • ▢ ネコへの恋文(日経BP社 2016)岩合 光昭
  • 見開き2頁にネコ写真と文章という構成のフォト・エッセイ集。7つのテーマに分かれた50通のラヴ・レターには見憶えのあるネコたちも散見されるが、ネコの写真に「恋文」という親密で私的な文章を添えることで新鮮に感じられる。日本(宮城、青森、島根、群馬、神奈川、広島、北海道、鹿児島、埼玉、沖縄、長崎、山口、熊本、大分、岐阜)、米国(バーモント州、ニューハンプシャー州、ミシシッピ州)、モロッコ(エッサウィラ、シャウエン、マラケッシュ)、ブルガリア(ロドピ地方)、イタリア(パレルモ、シチリア島)、キューバ(コヒマル、ハバナ)、クロアチア(ロヴィニ、ドゥブロヴニク郊外)、スペイン(シエラネバダ)、トルコ(イスタンブール)、フランス(ルシヨン)、ギリシャ(サントリーニ島)、台湾(台北市)で撮られたネコたちは優雅で愛くるしい。「ネコへの恋文」というよりも、ネコ好きの読者へ宛てた手紙のように想われる‥‥「僕もネコになりたい」。

  • ▢ 岩合さんの好きなネコ(辰巳出版 2016)岩合 光昭
  • 「オスらしい大きな顔、大きな体の雄々しさに惹かれる。ミケネコの品の良い美しさにも見惚れてしまう。子ネコの愛らしさはもちろん、影の中にいるクロネコの瞳にドキッとさせれる時もある」‥‥と語る「岩合さんの好きな日本のネコちゃん」を集めた写真集。ミケ(鹿児島・薩摩川内・入来)、デブ君(大分・日田)、クジ(香川・佐柳島)、弥哉ちゃん(高知・野市)、クロマメとハナ(山口・萩・雲林寺)、タビちゃん(山口・周南・粭島)、ハチ(広島・宮島)、ガッチャン(広島・庄原)、タマ(広島・福山・鞆の浦)、ニャン太君(兵庫・篠山)、ミケ(兵庫・篠山・籠坊温泉)、ポンズ(京都・丹後・伊根)、ミースケ君(奈良・柳生街道)、栢君(奈良・明日香村)、まる君(愛知・豊田・足助)、ブーちゃん(岐阜・白川村)、ウィリー(石川・金沢)、クロちゃん(新潟・関川村)、クロコちゃん(長野・塩尻・奈良井宿)、なつちゃん(山梨・富士吉田)、ハナ(群馬・みなかみ)、ハートのしっぽ(宮城・田代島)、タヌキ(山形・朝日町)、トラ(岩手・遠野ふるさと村)、オニャン(青森・弘前)‥‥1府24県(33カ所)のネコたちが登場する。

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    • 岩合光昭写真展「ねこの京都」は東京(2017年5月3日~15日)、京都(5月18日~6月4日)、札幌(8月2日~14日)、横浜(8月9日~21日)を巡回する予定です^^

    • 劇場版「世界ネコ歩き」が2017年秋に全国で公開されるそうです
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    ねこの京都(岩合光昭写真展)

    ねこの京都(岩合光昭写真展)

    • 会場:日本橋三越本店
    • 会期:2017/05/03~15
    • メディア:写真
    • 構成:春 / 夏 / 秋 / 冬
    • 概要:ねこを通して京都を見る。京都の風土に生きるねこを撮影していたら、いつの間にか、敷居が高いと思っていたはずのこの都が、心地よくなっていた。彼らの生き様が古の都の文化を息づかせる。そう、ここはねこが案内してくれた「ねこの京都」。岩合光昭


    ねこの京都

    ねこの京都

    • 著者:岩合 光昭
    • 出版社:クレヴィス
    • 発売日:2017/04/29
    • メディア:単行本(ソフトカバー)
    • 目次:春 / 夏 / 秋 / 冬 / あとがき


    ネコとずっと

    ネコとずっと

    • 著者:岩合 光昭
    • 出版社:辰巳出版
    • 発売日:2017/04/20
    • メディア:大型本
    • 目次:山口・笠戸島 / 山口(山口・粭島)/ 愛媛・青島 / 静岡・伊豆 / 青森・下北半島 / 大分・深島 / 兵庫・神戸 / 愛知・佐久島 / 徳島(牟岐)/ 神奈川・真鶴 / 青森・弘前 / 青森・津軽 / 青森(弘前・板柳)/ あとがき


    世界のねこみち

    世界のねこみち

    • 著者:岩合光昭
    • 出版社:朝日新聞出版
    • 発売日:2017/04/20
    • メディア:単行本
    • 目次:はじめに / ヨーロッパ / 中東・アフリカ / 南北アメリカ / オセアニア / アジア / 岩合さんの撮影に密着!/ あとがき


    ネコへの恋文

    ネコへの恋文

    • 著者:岩合 光昭
    • 出版社:日経BP社
    • 発売日:2016/09/29
    • メディア:単行本
    • 目次:拝啓 ネコ様 / 大きくなったね / 気持ちいいね / 楽しそうだね / 仲がいいね / あったかいね / また会おうね / おわりに


    岩合さんの好きなネコ

    岩合さんの好きなネコ

    • 著者:岩合 光昭
    • 出版社:辰巳出版
    • 発売日:2016/04/27
    • メディア:単行本(ソフトカバー)
    • 目次:ミケ(鹿児島・薩摩川内・入来)/ ふくちゃんとかねちゃん(佐賀・唐津)/ デブ君(大分・日田)/ クジ(香川・佐柳島)/ 弥哉ちゃん(高知・野市)/ クロマメとハナ(山口・萩・雲林寺)/ タビちゃん(山口・周南・粭島)/ ガッチャン(広島・庄原)/ ハチ(広島・宮島)/ タマ(広島・福山・鞆の浦)/ ニャン太君(兵庫・篠山)/ ミケ(兵庫・篠山・籠坊温泉)/ ポンズ(京都・丹後・伊根)/ ミースケ君(奈良・柳生街...

    B E S T A L B U M S 2 0 1 7(So Far)

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    Jun.
    ◎ Dust(Hyperdub 2017)Laurel Halo
    ◎ Powerplant(Anti- 2017)Girlpool
    ◎ Slugger(Carpark 2016)Sad13
    ◎ Planetarium(4AD 2017)Sufjan Stevens、Bryce Dessner、Nico Muhly、James McAlister
    ◎ Brazil(White Sun 2017)JFDR

    May
    ◎ Gisele De Santi(Tratore 2010)Gisele De Santi
    ◎ Efemera(YB 2010)Tulipa Ruiz
    ◎ Halo(Crammed Discs 2017)Juana Molina
    ◎ Press Color(2015 Light In The Attic)Lizzy Mercier Descloux
    ◎ Last Forever(Luxury 2015)Westkust
    ◎ Gift For The End(Whale Watch 2012)Mariee Sioux
    ◎ Sees The Light(Yacca / Hardly Art 2012)La Sera
    ◎ Solar(Fullstream / Thomason 2011)Rubik
    ◎ Natureboy(Own 2011)Natureboy
    ◎ El Radio(Lirico 2009)Chris Garneau
    ◎ Vedette(Stilll 2006)Vedette
    ◎ Leise(Cronica 2006)Freiband
    ◎ Bambas & Biritas(Rip Curl / MCD 2005)BiD
    ◎ Paradise(Rough Trade 2017)Anohni EP
    ◎ II(Flying Nun 2017)The Courtneys

    Apr.
    ◎ Cuidado Madame(Ponderosa 2017)Arto Lindsay
    ◎ La Ilusion(Twitin 2016)Dario Jalfin
    ◎ Ja E(Sony Music 2015)Arnaldo Antunes
    ◎ Ao Som Dos Planetas(Independent 2015)Alberto Continentino
    ◎ Toda Pessoa Pode Ser Invencao(Independent 2017)Fernanda Gonzaga 
    ◎ Theyesandeye(Nude 2016)Lou Rhodes
    ◎ Arca(XL 2017)Arca
    ◎ Darling Of The Afterglow(Bella Union 2017)Lydia Ainsworth

    Mar.
    ◎ Heads Up(Rough Trade 2016)Warpaint
    ◎ Give A Glimpse Of What Yer Not(Jagjaguwar 2016)Dinosaur Jr.
    ◎ Feigen Feigen(Le Saule / Windbell 2016)Leonore Boulanger
    ◎ Mystere(Disque Pointu 2016)La Femme
    ◎ This Is Acting: Deluxe Edition(Monkey Puzzle 2016)Sia
    ◎ Philosophy Of The World(Light In The Attic 2016)The Shaggs
    ◎ Esquemas Juveniles(Indcice Virgen 2006)Javiera Mena
    ◎ Run Fast(Dischord 2013)The Julie Ruin
    ◎ Perfect As Cats: A Tribute To The Cure(Manimal Vinyl 2008)Various Artists
    ◎ Diurno(Warner 2011)AVA(Ava Rocha)
    ◎ Diario De Vento(2017)Joana Queiroz

    Fab.
    ◎ Dirty Projectors(Domino 2017)Dirty Projectors
    ◎ Memories Are Now(Sub Pop 2017)Jesca Hoop
    ◎ Boa Noite Pra Falar Com O Mar(Independente 2016)Joana Queiroz Sexteto
    ◎ Nothing Feels Natural(Sister Polygon 2017)Priests
    ◎ Pirate! The Dark Side Of The X(Cache Cache 2013)X-Ray Pop
    ◎ Peace Sword(Warner Bros. 2013)The Flaming Lips EP
    ◎ Welcome Back To Milk(Mute 2015)Du Blonde
    ◎ Nature(Kranky 2015)Valet

    Jan.
    ◎ Wildflower(Modular 2016)The Avalanches
    ◎ Blood Bitch(Sacred Bones 2016)Jenny Hval
    ◎ Palana(Captured Tracks 2016)Charlie Hilton
    ◎ Echoes Of The Dreamtime(Invisible Hands 2016)Miranda Lee Richardsy
    ◎ La Hora Diminuta(Independiente 2014)Cribas
    ◎ Nocturno Mundo(Bau 2013)Florencia Otero
    ◎ Remerle(Le Saule 2015)Aurelien Merle
    ◎ Love(Sacred Bones 2014)Amen Dunes
    ◎ L'etoile Thoracique(Coyote 2016)Klo Pelgag
    ◎ Aventine(Play It Again Sam 2013)Agnes Obel
    ◎ July(Bella Union 2014)Marissa Nadler
    ◎ Stranger Things Have Happened(Virgin 2016) Clare Maguir

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    • 2017年上半期(1〜6月)の「BEST ALBUMS 10」です^^

    • 2017年上半期に購入したアルバム(輸入・国内CD)をリストアップしました

    • 写真は草間彌生「わが永遠の魂」(国立新美術館)で撮影した巨大フラワーズです。スマホ限定とは知らずにミラーレス一眼で撮りましたが、注意されませんでした^^;
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    L'etoile ThoraciqueBoa Noite Pra Falar Com O MarNothing Feels NaturalMemories Are NowDirty ProjectorsARCACuidado MadameHaloPowerplantDust

    ネコ・ログ #46

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  • 「とらねこ」とはトラのような縞模様の毛色をしたネコのことです。雌雄に関わりなく様々なネコがいて、おそらく世界で一番多く出会える毛色模様だと思います。なかでも見かける確率が高いのが、キジトラと呼ばれる黒色とこげ茶色のストライプ。思わず "M君"と呼びたくなる、額の真ん中がM印模様になっているオスもこの類が多いです。オスと言えばそう、シチリア島のドメニコもキジトラです。ドメニコは著名なマフィアを輩出した街として有名なコルレオーネで暮らしています。大きな顔にしっかりとした四肢、毛の模様も覚えやすいのでどこで出会ってもわかります。ところが会う場所場所で、マルコとかトムとか呼ばれる名前が違うのです。 そう、ネコ版 "7つの名前を持つ男" 。風貌も生き方も親分のようで、敬意を込めてドンと呼んでいました。
    岩合 光昭 「とらねこ」


  • #406│グリ│飼い猫 ── デブにゃんに接近遭遇!
    K浜東北線沿いを「ネコ歩き」する。K中里からT端方面へ向かう途中に低層の集合住宅地があった。住宅棟の間には植込みと通路があり、金網と門で仕切られた庭の中には立ち入れない。植込みで1匹の白茶ネコと出合う。丸々と肥っていて某ケータイのCMに登場するふてにゃんに似た容姿。鈴つきの首輪をしているので飼いネコと分かる。初対面なのに自ら近づいて来るし、毛並みを撫でても嫌がらない。デブにゃんの後を追って歩いていると、どこからともなく2匹の灰ネコ(ロシアンブルー?)が現われた。兄弟姉妹だろうか‥‥デブにゃんと同じような首輪をしている。同じ家で飼われているネコたちなのかもしれない。白黒チビも姿を現わすが、警戒心が強くて近寄ると物陰に逃げてしまう。初めて歩く未知の道(地域)には新しいネコたちとの出会いがある。今日は白茶ネコと2匹の灰ネコが撮れた「ネコ日和」だった。

    #407│ソラン│飼い猫 ── 今日は会えるかな‥‥
    姿は見えなくても猫語で呼びかければ、ニャーニャー鳴きながら駆け寄ってくる黒ネコのソランちゃん。今日は2階建てアパートの外階段から駆け降りて来た。2階の奥にネコ好きの女性が住んでいるらしく、平気で部屋の中へ入って行く。もちろん飼主の家ではなく、いわゆる別宅である。車道と並行する細い路地なのでバイクや自転車は通るけれど、天敵のクルマは入れない。臆することなく路地の真ん中でゴロニャンして、気兼ねなく毛繕いする。お腹を撫でると気持ち良さそうに長く伸び切った状態で寛ぐ。お気に入りの板塀や木肌で爪を研ぎ、鉢植えや雑草を食む。ソランが目を瞠いているのは路地を交差する道を歩く通行人や遠くから近づいてくる人を見つめているから。テリトリ内の動向には常に敏感に反応する。通りがかる人たちを注意深く見定めて、無視するか、逃げるか、擦り寄るかを判断しているのだろうか。

    #408│ジョジ│飼い猫 ── 名前はまだ知らにゃい
    グリちゃんと一緒にいた灰ネコを撮った。精悍そうな顔立ちで、細身の肢体からは洗練された野性味も感じられる。ユーモラスな兄弟姉妹ネコとは好対照ではないかしら。3匹のネコたち(デブにゃんと2匹の灰ネコ)は互いに付かず離れず、集合住宅地内のテリトリを散策する。今日のパトロールは終わったのか、それとも歩き疲れたのか、駐車場のシートに覆われた自動車の上に乗って休息する。ネコの爪で傷つくのを防止するためのシートが滑り止めになっているのかどうか分からないけれど、ネコたちはボンネットの上が気に入っているようだ。不思議なことにネコたちは暮らしているのに、人の気配が全くない。共働きで子供のいない若い夫婦が暮らしているのだろうか。「キャットランド」に迷い込んだアリスみたいな気分になる。飼主に会えればネコたちの名前(本名)も教えてもらえるのだが。

    #409│ドミノ│飼い猫 ── ネコに小判・唐草模様
    顔馴染みのドミノちゃんが一風変わった首輪をしていた。蝶ネクタイのように見えなくもない。グリーン地に白い唐草模様のリボンに金色の鈴と小判チャームが付いている。調べてみたら、ネット通販で人気の「猫に小判唐草模様」というネコ用の首輪だった。ネコが唐草模様の風呂敷を首に巻いて背負ったという見立てらしい。飼いネコに服を着させることには違和感があるけれど、「ネコに小判」とは洒落ている。黒い頬被りした昔の泥棒や東京ぼん太(知ってる?)を思い浮かべてしまう昭和レトロな和風テイストが懐かしくて郷愁を誘う。チャトラのドミノちゃんは大人しくて人懐っこい。出会うと猫語で挨拶をして近寄って来るし、毛並みを撫でさせてくれる。でも、この首輪を気に入っているのかどうかまでは分からない。ドミノちゃんは「ネコに小判」という諺も駄洒落も知る由もないけれど、内心では「ネコにゴハン」と思っているのかもしれない。

    #410│イラ│飼い猫 ── 吾輩もネコである
    朝日新聞の朝刊(月〜金)に1年間連載されていた夏目漱石の「吾輩な猫である」(2016年4月1日〜2017年3月28日)。丸1年かけて1冊の長編小説(名作)を読み終えるのは贅沢な読書時間だった。新聞連載小説(新作)を読むのとは違った愉しさがある詳細な「註」はもちろん、あらすじや解説を盛り込んだ「猫ガイド」(第1・3月曜)も箸休めとして興味深かった。《吾輩な猫である。名前はまだない》という超有名な書き出しから、ビールを飲んで水甕の中に落ちてしまう最期の《南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏。ありがたいありがたい》まで読み続けた。翌日の朝刊を開いて、もう今日からは「猫」を読めないという「猫ロス」に陥ってしまうほどである。グリやジョジとともに暮らしているイラちゃんは二対の丸い月のような黄色い目がチャーミングで、金色の鈴とのコーディネートも似合っている。

    #411│ミレイ│飼い猫 ── 食後の水分補給
    「アリス」という名前のファンシー・ショップの中へ足を踏み入れたことはないけれど、少女たちが出入りしていたのは憶えている。少子化で子供たちの数が減ったからなのか、いつの間にか「アリス」は閉店してワンダーランドへの入口は消えてしまった。ある夕暮れ時に「旧アリス」の前を通りかかると、ジャンナッツ(JANAT)のサムとボウのように2匹のネコが今は民家となった玄関ドアの前で行儀良く座っていた。いつもは近づくと駐車中のクルマの下や家と家の隙間の奥に隠れてしまうのに、人懐っこく擦り寄ってくるではないか。少しするとドアが開いて、ボウルを持ったオバさんが顔を出す。ネコたちは夕食を待っていたのだ。ネコの腹時計は正確無比なのだ。食事を終えた白茶ネコのミレイちゃんが青いポリバケツの水を飲んでいるところを撮った。食後の水分補給は怠らにゃい。

    #412│バル│飼い猫 ── ピントはバッチリ、目もパッチリ
    スコティッシュ・フォールドのミスちゃんの斜向いの家で飼われているバルちゃんはデカ目の少女マンガ・キャラ。目を瞠った天性のビックリ眼である。見目麗しいのに人懐っこいミスちゃんとは対照的に動作が機敏でシャッター・チャンスが殆どない。今まで撮って来た飼いネコの中でも1、2を争うほど難易度が高いのだ。ブログに載せた「写真」(ミスちゃんの家の敷地内に入り込んだところを柵の外から撮った)がピンボケ気味だったので、雪辱の機会を密かに窺っていた。これ以上近づくと確実に逃げられてしまう距離‥‥標準3倍ズームの限界点である。もっとアップを狙うならば、岩合さんの使用しているような中望遠レンズが必要になる。大きくて重くて高い(高価)なレンズを購入するべきか、バルちゃんと仲良くなる道を探るべきか思案のしどころである。

    #413│レイ│飼い猫 ── プッシー・イン・ピンク(ネコたちの街角)
    〈ありえるピンク〉という記事に合わせて、キジトラのレイちゃんの写真をピンク色に加工してみた(iPhotoの編集(Edit)→調整(Adjust)→色合い(Tint)を変えるだけ)。ピンク色に染まったレイちゃんはミステリアスで可愛い。サイケデリック・ファーズのヒット曲〈Pretty In Pink〉やガス・ヴァン・サントの小説『ピンク』(アップリンク 1998)のように異次元にワープした気分‥‥《彼は私に意識を集中しろと言う。この期に及んでは私としてもそのようにしたい‥‥。彼らがかばんを開くと中から白い小猫たちがのろのろと、いや、溢れれるように出てくる、まるでアールヌーボーの白い小猫が溶け出してくるようで、すごく奇妙だ‥‥キーキーという大きな音が聞こえたあと、小猫に対するわたしの思考が完成する。私たちはそこにいる‥‥つまり、わたしは異次元のいるのだ。〈ピンク〉の中に》。

    #414│トバ│ノラ猫 ── 胴長短足にゃん
    I袋駅前公園で暮らす白黒ネコのトバちゃん。他のネコたちよりも四肢が短いような気がする。三毛ネコのアンちゃんとは大の仲良しで、お互いに戯れ合うほど仲睦まじい。S京線沿いの細長い公園の真ん中で人目を気にせず、無邪気に戯れ合う。2匹の姿は微笑ましい。物怖じしないアンちゃんと親しくなることで次第に感化されたのか、近づいても逃げることなく、毛並みを撫でても爪を立てることは少なくなって来た。2匹が一定の距離を保って互いに寛いでいる。徐に一方が近寄って来て、前肢でちょっかいを出すとプロレスごっこのゴングが鳴ったかのように組んず解れつの取っ組み合いが始まる。判定は引き分け?‥‥遊び疲れた2匹は仲良く繋がって長く伸びた状態で公園に美しいアーチを描く。通行人やベンチで憩っている人から笑みが零れる。写真を撮ることを忘れるほど長閑で平和な光景である。

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    各記事のトップを飾ってくれたネコちゃん(9匹)のプロフィールを紹介する「ネコ・カタログ」の第46集です。サムネイルをクリックすると掲載したネコ写真に、右下のナンバー表の数字をクリックすると該当紹介文にジャンプ、ネコ・タイトルをクリックするとトップに戻ります。ノラ猫や地域猫、飼い猫を差別しない方針で、これまでに延べ400匹以上のネコちゃんを紹介して来ましたが、こんなにも多くのネコたちが棲息していることに驚かされます。第46集の常連ネコはソランとレイちゃん。今回はトバちゃんを除く8匹が飼いネコとなりました。『とらねこ』(クレヴィス 2017)はコンパクトな写真集シリーズ「IWAGO'S BOOK」の第2弾。トラネコを焦茶のストライプの「キジトラ」、明るい茶色のグラデーションの「チャトラ」、灰色に黒縞の「サバトラ」の3種に分類。ドメニコ(シチリア・キジトラ)、ミスター・ウー(ニューオリンズ・サバトラ)など18匹のトラネコが登場する。〈ネコ・ログ #46〉ではドミノが「チャトラ」、レイが「キジトラ」ですね。

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    • 記事タイトルの右に一覧リストのリンク・ボタン(黒猫アイコン)を付けました^^

    • オリジナル写真の縦横比は2:3ですが、サムネイルは3:4にリサイズしています
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    とらねこ(IWAGO'S BOOK)

    とらねこ(IWAGO'S BOOK)

    • 著者:岩合 光昭
    • 出版社:クレヴィス
    • 発売日:2017/03/31
    • メディア:単行本(ソフトカバー)
    • 目次:まえがき / ドメニコ シチリア / ミコ アムステルダム / ブール パリ / ミスター・ウー ニューオーリンズ / コーラ シンガポール / パブの子ネコ イングランド / トラ 山口 / シキンニョ リオデジャネイロ / アリ スペイン・マドリード / パパライオン アンダルシア / ちくわ 沖縄 / リリー ポルトガル / バディ オーストラリア...

    S K N Y S L A B 2 0 1 5 ー 2 0 1 7

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    S K N Y S L A B 2 0 1 5 ー 2 0 1 7
    001ジェシカ・プラットmusic02/01/15
    002黒猫の三角tv02/07
    003緑のコズモmusic02/14
    004ポー怪奇幻想集books02/21
    005市民ゾンビmusic02/28
    006マルセイユ・デュパンmusic03/07
    007つげ義春の夢と旅comic03/14
    008猫ジャケ日誌music03/21
    009トマシーナbooks03/28
    010ヴァルニキュラmusic04/04
    011三原順復活祭comic04/11
    012裏面・銀の船と青い海books04/18
    013螢ひとりmusic04/25
    014帰って来たナタリアちゃんmusic05/02
    015馬と少年music05/09
    016スーパーウルトラメガフルーmusic05/16
    017少女マンガ界のはみだしっ子comic05/23
    018世界ネコ歩きart05/30
    019ジム・オルークmusic06/06
    020山手レコーズmusic06/13
    021ルシオ・マンテルmusic06/20
    022ルネ・マグリット展art06/27
    023マグリット本art07/04
    024パーフェクト・プッシーmusic07/11
    025ネコ学入門books07/18
    026不思議の国のアリスbooks07/25
    027ホリー・ハーンダンmusic08/01
    028紙ジャケ受難日music08/08
    029夏のクリアランスmusic08/15
    030ふるさとのねこart08/22
    031競売ナンバー49の叫びbooks08/29
    032未開封新品music09/05
    033ヴィンセント・デラックスmusic09/12
    034女のいない男たちbooks09/19
    035ジム・オルーク完全読本books09/26
    036九尾の猫books10/03
    037パブリック・イメージmusic10/10
    038秋のクリアランスmusic10/17
    039川島なお美idol10/24
    040シェラック・ファンジンmusic10/31
    041災厄の町books11/07
    042バックアップSDapple11/14
    043キム・ゴードン自伝books11/21
    044れなぴょん聖誕祭idol11/28
    045らもセレクションbooks12/05
    046「EL SUR」 閉店セールmusic12/12
    047エディション・ノエルmusic12/19
    048ルー・ドワイヨンmusic12/26
    049CAT ART 美術館art01/02/16
    050クリアランス・セールmusic01/09
    051ヘルノー・キティmusic01/16
    052看板猫たちbooks01/23
    053エル・スールの猫たちmusic01/30
    0544人組のトリオmusic02/06
    055シューゲイザーの猫music02/13
    056鉛の飛行船music02/20
    057猫と紅茶のコラボレーションevent02/22
    058FOR HOW MUCH LONGERmusic02/27
    059芳林堂書店books03/05
    060ラファエル前派の夢art03/12
    061ペテロの葬列books03/19
    062負の方程式books03/26
    063レオノーラ・ヴェイズマンmusic04/02
    064R-17tv04/09
    065ルイス・ウェインの猫books04/16
    066サリンジャーの猫books04/23
    067宇宙家族タコキャットmusic04/30
    068ヒグチユウコの猫art05/07
    069ニュー・オーダーと僕books05/14
    070完全なる音楽music05/21
    071フラワーズ・オヴ・ロマンスmusic05/28
    072新・駒込図書館library06/04
    073隠れ猫ジャケmusic06/11
    074マリーザの肖像music06/18
    075悲嘆の門 上books06/25
    076悲嘆の門 下books07/02
    077ラティーナ・ショップmusic07/09
    078山手レコーズの猫music07/16
    079X(カイ)の悲劇books07/23
    080図書館巡りlibrary07/30
    081LaLaの40年comic08/06
    082WILD CATScomic08/13
    083翻訳家の死books08/20
    084アップル・アイコンapple08/27
    085バンジャマン・ビオレーmusic09/03
    086アリス殺人事件books09/10
    087ジュリー・ルーインmusic09/17
    088村上さんのところbooks09/24
    089ナタリア・スペシャルmusic10/01
    090バックアップ・ナウapple10/08
    091ねこ小事典books10/15
    092メリーナ・モギレフスキーmusic10/22
    093ユニオン・ラリー・チケットmusic10/29
    094万聖節の宵祭event11/05
    095女性デュオmusic11/12
    096続・恐怖の甘い物一家comic11/19
    097グラ姫・れなぴょんidol11/26
    098レコ歩きmusic12/03
    099ピエール・アレシンスキーart12/10
    100子猫のリル・バブcats12/17
    101ラティーナの冬music12/24
    102BEST ALBUMS 2016music12/31
    103世界ネコ歩き 2017art01/07/17
    104タワレコ・クリアランス 2017music01/14
    105ディスクユニオンで買った今年最高の1枚music01/21
    106レイプマンmusic01/28
    107フロレンシア・オテロmusic02/04
    108吾輩も猫であるbooks02/11
    109猫の日 2017music02/18
    1102月のアウトレットmusic02/25
    111田代島のネコたちcats03/04
    1121人ビコーズmusic03/11
    113武田花の猫books03/18
    114パーフェクト・アズ・キャッツmusic03/25
    115クレイジー・キャット・クイズgame04/01
    116ブロンド姉妹music04/08
    117アウトレット・セールmusic04/15
    118スーザン・ハーバートart04/22
    119スニーズ・キャット・クイズgame04/29
    120アリタリタgoods05/06
    121未開封中古品music05/13
    122京都のネコたちart05/20
    123山手レコーズ 2017music05/27
    124草間の自己消滅art06/03
    125グレッグ・オールマンの追憶music06/10
    126PS4 グレイシャー・ホワイトgame06/17
    127バイオハザード0game06/24
    128美術と回文books07/01
    129鉄拳7game07/08
    130ネコ科cats07/15


    人間じゃない

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  • ウォルターはそれまでに二度、別々の機会に、収容トラックを見たことがあった。猫、犬、それから主にぼくたち。そう思うと暗い気分になった。つまり、もし人間から始めたとすると、ペットも引き取るはめになるのは当然だ。人間はペットとそんなに違わない。しかし、いくら法律だからといって、そんなことをどんな人間がするのだろう?「守るための法律もあれば、破るための法律もある」と、読んだ本に書いてあったのを彼は思い出した。火炎弾を投げこむのは、まず収容トラックからにしよう。あのトラックが最悪だ。無力な生き物ほど、よけいに人間が抹殺しようとするのはどうしてなんだろう。子宮内の胎児みたいに。本来の意味での中絶で、今では「出生以前」とか「人間以前」と呼ばれている。胎児は自分を守りようがない。その声を代弁してくれる人間もいない。そうした命が、一人の医者につき一日に百人も‥‥みな無力で、無言のまま、死んでいくだけ。糞野郎め。だからやつらはそんなことをするんだ。そんなことができるのをわかっていて、マッチョな権力に酔っているんだ。陽の目を見たがっている幼い命は、二分もたたないうちに吸い出される。
    フィリップ・K・ディック 「人間以前」


  • ▢ 人間以前(早川書房 2014)フィリップ・K・ディック
  • 糸杉林の向こうから白い中絶トラックが走って来るのを目撃したウォルター少年はブラックベリーの繁みに隠れて様子を窺い、家へ逃げ帰った。引っ掻き傷だらけで泣き出した息子に母親のシンシア・ベストが言い聞かせる。郡施設へ送られるのは「人間以前」(12歳未満)の子供たち‥‥12歳以上の男子には魂があるという新しい法律が施行されたのだ。再び遊びに出たウォルターはピートやザックやベンなどの友達から、連れて行かれたのがアール・フライシュハッカーだと知る。収容トラックの運転手オスカー・フェリスはティム少年を見つけて、児童保護施設へ連れて行こうとする。ところが父親のエド・ガントロが現われて、親子でトラックの後部に乗り込むことになる。車内には2人の子供たちが収容されていた。合成食料品を抱えて帰宅した妻のシンシアが夫のイアン・ベストに「中絶しましょうよ!」と興奮して叫ぶ。まだ妊娠もしていないのに‥‥。妻は中絶賛成派、夫は反対派だった。

    父親のイアンはスコッチのミルク割りを飲みながらウォルターを安心させ、妻シンシアとの別居やカナダ・ヴァンクーヴァー島への移住を仄めかす。収容トラックが郡施設の駐車場に停まって後部ドアが開く。施設主任のサム・B・カーペンターは3人の子供だけでなく、1人の大人が乗っていることに困惑する。足し算以上の高等数学を知らないと嘯くエド・ガントロがスタンフォード大の数学修士号を持っていたからだ。罠に嵌められたと思ったカーペンターは4人を即刻解放する。フライシュハッカー少年が夫婦仲の悪いウォルター・ベストのパパに連絡すればクルマで引き取りにきてくれるのではないかと提案し、ティムがカーペンター氏に電話するように頼む。イアン弁護士のメルセデス・ベンツが到着する前に、TV局や新聞社などマスコミのクルマが駐車場に集まって来た。カーペンターの脳裡に「中絶施設 スタンフォード卒を抹殺」「郡中絶施設 違法処置に失敗‥‥」という見出しが浮かぶ。

                        *

  • ▢ 人間じゃない(講談社 2017)綾辻 行人
  • 山路悟(僕)は精神科病棟B〇四号室に長らく入院している。担当医の老医師・大河内が三十代半ばの若い医師・夢野に、八つ切り大の画用紙に2Bの鉛筆で描かれた異常な絵を見せる‥‥《背中が後方に向けて、ありえない角度まで折れ曲がっている。胴体全体もいびつに捩じ曲っている。両手両足も不自然に折れ、捩じれている。着ている服もろとも、それぞれが腕の付け根と脚の付け根で大きく裂けてしまい‥‥ほとんどもう、ちぎれかけている。/ 頭部も両手足と同様、ちぎれかけている。首の皮膚を一部分だけ残し、かろうじて胴体につながっているような状態で‥‥そして、そんな彼女の全身を染めた血!/ あちこちの傷から噴き出し、流れ出したおびただしい血液が、床に倒れた身体の周囲にまで拡がっている。そうしてできた血だまりは、他のどの部分よりも黒々と鉛筆で塗り潰されていて‥‥》。山路は引退する老医師の後任として担当を務める夢野に「あの事件」‥‥密室で起こった陰惨な殺人事件を語り始める。

    8月初旬の金曜日の午後、海辺の別荘を訪れたK**大学の院生・山路悟(24歳)、高校時代の同級生・鳥井譲次、彼の知り合いのOL・若草桜子、悟の所属する研究室の共同ゼミの学生・咲谷由伊。悟の伯父・山路和央の所有していた別荘〈星月荘〉は叔父の死後に弟の父親が5年前に相続したものの、保守管理を怠っていたので「お化け屋敷」と呼ばれる心霊スポットになっていた。夕食の席で文化人類学を専攻していた伯父が晩年、別荘で隠遁生活を送り、精神を病んで自殺したことなどを3人に話していると、由伊が怖がって帰りたいと言い出す。「人間じゃないものが、いる」と微かに震える声で訴えたのだ。幽霊、妖怪、宇宙人、吸血鬼、狼男?‥‥譲次がネットで見つけたサイトにあった記事‥‥「ヒトという生物の内部に隠れている、ヒトならぬもの。人類が長い年月のうちに進化してきた、その当初から、その裏側にぴったりと貼り付くようにして存在しつづけている "影" のごときもの」。異様な声を発し続けて取り乱す由伊を3人がかりで宥め賺して2階の奥の寝室へ連れて行く。

    夜明け前、4時半に目覚めた山路悟は2階の寝室から物凄い叫び声を聞く。駆けつけた3人が呼びかけても全く反応がない。物置きから持ち出した斧で頑丈なドアを打ち破る。密室内は見るも悍ましい惨状だった。悟が警察に通報することを思い立った時、鞭が撓るような音がして鳥井譲次と若草桜子の首、頭部が突然胴体から切り離されて宙に飛んだ。変わり果てた咲谷由伊の仕業だった。逃げる気力を失った悟は半ば観念して息を落とす。それ以降の記憶を失ったと夢野医師に話す。事件の起きた数日後、火災が発生して別荘は全焼する。誰かが2階の寝室にガソリンを撒いて放火したのだ。焼け跡から発見された2人の死体は胴体から頭部が切断されていた。しかし由伊の死体は見つからず、大学を調べても咲谷由伊という名前の女子学生は存在していなかった。合理的にトリックが解明されるミステリとは対蹠的にホラーの恐怖は解消されない。B〇四号室の患者(信用出来ない語り手)の妄想かもしれないという疑念が作品のリアリティを保証する。

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  • ▢ ちょいワル猫のおきて(マガジンボックス 2016)
  • 空前のネコ・ブームの波に乗って可愛いネコたちの写真集やムックが次々と出版されているが、可愛いだけがネコじゃない。「ちょいワル猫のおきて」はちょっと悪くてワイルドなネコたちにスポットを当てたムック本。街猫、寺・神社の猫、島猫(田代島・相島・青島・真鍋島・深島)、海外の猫(マルタ・トルコ・台湾)‥‥野外で暮らすノラネコたち。鋭い眼光で睨む強面ネコたちが登場する。「近づいたらケガするニャ」「ガンつけ禁止」「仲良くしたいなら優しくおとなしく」「オレたちのサインを見逃すニャ」など、ネコなのに上から目線。室内の飼いネコたちも「オレに命令するニャ、お前が従え」「許可するまで動くな」「イタズラは大目に見ろ」「エサは工夫しろ」「多少の生傷は覚悟するニャ」「迷信は信じない」「洗面所に近づいたら水を出せ」「洗濯機のドアは開けておけ」など、関(ニャン)白宣言。「ちょいワル猫の伝説」「映画の中のちょいワル猫」「ちょっとワル(?)な猫ことわざ」も併録。「人間じゃない、オレたちが飼い主を選ぶんだ」。

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    「人間じゃない」という否定語には少なくとも3つの異なる位相がある。文字通り人間以外の動物や生物を指す場合。日本語の文章を流暢に綴る「吾輩は猫である」の語り手も、SF界最高のスーパー仔猫ガミッチも、世界一有名で可愛い子猫リル・バブも「人間じゃない」。胎児として子宮に宿り、母胎から出生する成長過程で「まだ人間じゃない」と見做される微妙な段階。胎児とは「妊娠第8週以後の人間としての形が明らかになったもの」のことらしいが、いつから「真人間」になるのかは人工中絶問題と分ち難く絡んで来る厄介なテーマでもある。それとは真逆に人間の能力を超えた「人間以上」の存在。新人類、ミュータント、異星人、未来人、未確認生物(UMA)、幽霊、妖怪、怪獣、怪物、悪魔、神、アンドロイド(人造人間)、サイボーグ、アニメ・キャラ‥‥と枚挙に暇がない。極悪非道の人間や天才的な人物に対して「バケモノ」「モンスター」と比喩的に呼ぶこともあるけれど、彼らは紛れもなく人間である。

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    • 「まだ人間じゃない」は「ソロモンの偽証 第I部」のエピグラフに使われています
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    人間じゃない 綾辻行人未収録作品集

    人間じゃない 綾辻行人未収録作品集

    • 著者:綾辻 行人
    • 出版社:講談社
    • 発売日:2017/02/24
    • メディア:単行本
    • 目次:赤いマント / 崩壊の前日 / 洗礼 / 蒼白い女 / 人間じゃない ── B〇四号室の患者 ── / あとがき / 綾辻行人著作リスト


    まだ人間じゃない

    まだ人間じゃない

    • 著者:フィリップ・K・ディック(Philip K. Dick)/ 浅倉 久志・友枝 康子・大瀧 啓裕(訳)
    • 出版社:早川書房
    • 発売日: 2008/03/07
    • メディア:文庫
    • 目次:フヌールとの戦い / 最後の支配者 / 干渉する者 / 運のないゲーム / CM地獄 / かけがえのない人造物 / 小さな町 / まだ人間じゃない / 作品メモ / あとがき / 21世紀のPKDのことなど・高橋 良平


    人間以前 ディック短篇傑作選

    人間以前 ディック短篇傑作選

    • 著者:フィリップ・K・ディック(Philip K. Dick)/ 大森 望(編)
    • 出版社:早川書房
    • 発売日:2014/11/07
    • メディア:文庫
    • 目次:地図にない街 / 妖精の王 / この卑しい地上に / 欠陥ビーバー / 不法侵入者 / 宇宙の死者 / 父さんもどき / 新世代 / ナニー / フォスター、お前はもう死んでるぞ / 人間以前 / シビュラの目 / 編者あとがき


    ちょいワル猫のおきて

    ちょいワル猫のおきて 人間じゃない、オレたちが飼い主を選ぶんだ

    • 編集人:木下 徹
    • 出版社:マガジンボックス
    • 発売日:2016/04/22
    • メディア:ムック
    • 目次:ちょいワル猫の条件 / ちょいワル猫のおきて野外編 / ちょいワル猫のおきて室内編 / ちょいワル猫の世界 / 参考文献

    スニーズ・ラブ 30

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  • ♭ 美術と回文(2017-07-01)
  • 現代美術家・福田尚代の初作品集『ひかり埃のきみ』(平凡社 2016)。書物や原稿用紙、消しゴム、葉書、封筒、刺繍、穿孔、少女マンガ(大島弓子!)などをモチーフにしたアート作品(カラー図版)。7つのテーマ(帰途・過去・彼方・無形・仮名・日向・輝石)で構成された回文集。自伝的エッセイ「片糸の日々」の3部構成。「闇の魚 逃がしたわたしが匂宮」「夜舞う天も檸檬で埋まるよ」「浮く塵と人柱 海底から死馬と人身御供」「花粉に乗る春のニンフか」「異世界を飛ぶ遠い火星」‥‥1行の短回文も収録されているけれど、1〜2頁に渡る長回文に圧倒される。副題に「美術と回文」と明記されていなければ、誰も回文とは気づかないのではないかしら。長くなればなるほど意味不明瞭になって行く回文が現代詩の衣裳を纏っていることに驚かされる。長回文だけを「詩集」として出版したら面白いかもしれない。作者が長回文を完成するのに費やした悠久の時間を想うと気が遠くなります。

  • ♭ 鉄拳7(2017-07-08)
  • 発売日から丸1カ月後に『鉄拳7』(バンダイナムコ 2017)のパッケージを購入した。予約特典の女ヴァンパイア・エリザ(Eliza)は付かないけれど、某家電量販店で最安値(税込¥5980)だったのだから良しとしよう。オンライン対戦の不具合やロードの遅さなど、必ずしも評価は高くない対戦格闘ゲーム「鉄拳7」。「Story "The Mishima Saga"」「Arcade Battle」「Tresure Battle」‥‥などが家庭で愉しめる。CPUとの対戦に勝利すると段位が昇格し、アイテムや賞金を獲得出来るシステムは愉しい。ところがデフォルトのコスチュームはダサいし、獲得出来るアイテムはメガネや帽子(被りもの)、髪型、アクセサリーなど小物類ばかり。風間飛鳥にある制服がリリやラッキークロエにはないし、水着(ビキニ)もトップはあるのに揃いのボトムがないなどチグハグだ。今後のDLCで追加されるのかもしれないが、その場合はファイトマネーではなく、リアルマネー(現金)が必要になる。お気に入りのリン・シャオユウ(凌暁雨)で「猛虎」まで昇格しました。

  • ♭ ネコ科(2017-07-15)
  • 『ねこ科』(クレヴィス 2017)はイエネコ、ヤマネコ、チーター、ヒョウ、ジャガー、カラカル、サーバル、ライオン、ホワイトライオン、インドライオン、フロリダパンサーなど「ネコ科の動物」で構成された岩合光昭の写真集(ホワイトタイガー、アムールトラ、スマトラトラ、クロヒョウ、アムールヒョウ、ピューマ、ユキヒョウ、ボブキャット、ウンピョウの9種は「その他のネコ科動物」として纏められている)。全体の約2/3を占めるイエネコは「ネコ写真集」で見慣れているだけに可愛いけれど、チーター以降の野性動物は獰猛そうで怖い。獲物を狩る表情には弱肉強食の凄みさえ漂う。巻末に「ネコ科動物の大きさ比較」のシルエットと「ネコ科動物の生息分布」の世界地図。リビアヤマネコがイエネコとして世界中に広まったのは体が小さいからなのかもしれない。「あとがき」の中で岩合さんは「野性動物の中で一番多くシャッターを切ったのはライオンだと思う」と書いている。

  • ♭ ゆうの日(2017-07-22)
  • ゆうちょ銀行の記帳欄が一杯になったので、新しい通帳へ切り替えに行った。「ゆうちょDEありがとうキャンペーン」の期間中に新規預け入れ(50万円以上)するとプレゼントが貰えると勧誘する女性職員の甘言に負けて定額貯金を組んだ。「ざる&ぶっかけうどんセット」「金の冷し中華」を貰って来たが、夏のキャンペーンは7月から9月中旬にかけて計3回実施されるので、3つに小分けして預金した方が得策だったかもしれない。帰宅すると、郵便受けにハーゲンダッツから「ゆうパケット」が届いていた。「ミニカップ ヨーグルト仕立て ピーチミルク」274万個を自主回収という記事が2カ月前の新聞に載っていたのだ。対象商品のフタ1個を着払いしたら(中身のアイスは美味しく頂きました)、ミニカップ2個と交換出来る「ギフト券」が送られて来た。何らかの問題や不祥事が起きた時の対応で、その人間や企業の本性が露わになる。ハーゲンダッツの迅速な対応は太っ腹ではないかしらん。

  • 分解清掃(2017-07-29)


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    • 別館ミニ・ブログ「スニーズ・ラブ」シリーズの1カ月分(2017-07)です^^;

    • リンク画像が左に重なって見難いので、サイドバーを右側にレイアウトしました。「SKIN SWITCHER」でデフォルトに戻せるにゃん
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    ひかり埃のきみ 美術と回文

    ひかり埃のきみ 美術と回文

    • 著者:福田 尚代
    • 出版社:平凡社
    • 発売日:2016/11/18
    • メディア:単行本
    • 目次:I / II(帰途・過去・彼方・無形・仮名・日向・輝石)/ III 片糸の日々 / あとがき / 回文作品初出 / 美術作品目録


    鉄拳7

    鉄拳7

    • メーカー:バンダイナムコエンターテインメント
    • プラットホーム:PlayStation 4
    • 発売日:2017/06/01
    • メディア:Video Game
    • 内容:ストーリーモード / トーナメントモード / オンラインバトル / アーケイドバトル / VRモード / トレジャーバトル / バーサスバトル / プラクティス / カスタマイズ / ...


    ねこ科

    ねこ科

    • 著者:岩合 光昭
    • 出版社:クレヴィス
    • 発売日: 2017/05/15
    • メディア: 単行本(ソフトカバー)
    • 目次:イエネコ / ヤマネコ / チーター / ヒョウ / ジャガー / カラカル / サーバル / ライオン / ホワイトライオン / インドライオン / フロリダパンサー / ベンガルトラ / その他のネコ科動物 / あとがき


    ミニカップ ヨーグルト仕立て ピーチミルク

    ミニカップ ヨーグルト仕立て ピーチミルク

    • 製造者:ハーゲンダッツ ジャパン株式会社 群馬工場
    • 価格:272円(消費税抜き希望小売価格)
    • 発売日: 2017/05/23
    • 内容量:110ml
    • 発売地域:全国(日本国内のみ)

    少年リュウの道

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  • 現実の世界は一瞬一瞬のその瞬間しかないのに、頭の中には遠い過去からはるかな未来までもが存在しているのだ。四十六億年前の地球の誕生から、将来の太陽系像まで見渡すことができる。/ 頭の中には宇宙人も住んでいれば、三葉虫や巨大トンボ、巨大なブラキオサウルスや狂暴なティラノサウルス、マンモスやサーベルタイガー、そして原始人から未来人もが住んでいる。学校で教わった歴史やテレビや映画で見た画像、それらが渾然一体となって頭の中の世界をつくりあげているのだ。/ 誰もの頭の中にあるそんな世界を、実に手際よくワクワクするストーリーで我々の前に展開させてくれたのが『リュウの道』であり、『原始少年リュウ』である。時間軸や空間軸を自由に乗越え、渾然としたカオス状態の頭の中を、ビシッと一本のストーリーでたばねてくれた。まさに石ノ森章太郎の面目躍如である。/ 子供たちも大人たちも、その名前をきいただけでワクワクする恐竜たち。そして原始人。人類と文明の問題という巨大なテーマを底にしきながら、ストーリーは夢にあふれ血湧き肉踊る展開で読者をひっぱってくれる。
    ヒサクニヒコ 「みんなの『原始少年リュウ』」


  • 「原始少年リュウ」(1971-72)は週刊少年チャンピオンに連載された古代SF作品である。「リュウの道」(少年マガジン 1969-70)に時代設定が「猿の惑星」「2001年宇宙の旅」を想わせる未来だったのに対し、「原始少年リュウ」は過去‥‥「番長惑星」(少年チャンピオン 1975-76)は現代。3作品はリュウという同じ名前の少年が主人公であることから「リュウ3部作」と呼ばれている。しかし、プロローグで《 ──「時間」は時おりうそをつく。ある人には長く、ある人には短く‥‥そしてまた。ある人の昨日がある人には明日だったりする。それは‥‥大都会のニューヨークのドまん中と、ニューギニアのジャングルの奥地が、同じ "現在" という「時間」の中に存在していることがわかるだろう。この「物語」には「時間」がないといっておこう。はるかな、失われた "過去" かもしれないし、案外近い "未来" かもしれない。いや、あるいは‥‥そこに、きみがいる今 "現在" かもしれないのだ ── 》と語られているように、 "過去" には "未来" や "現在" が混在している。

                        *

    全裸の女性が白い赤子を胸に抱いていた。白い肌は呪われている、始末しなければ一族に災いが降りかかるとキバトラ族の長が主張する。落雷によって真っ二つに裂けた大樹は天の神が白い赤子を呪っている証拠だと‥‥。「りゅうの王」(片目のティラノサウルス)の生贄として「王の谷」に捧げられた赤子は幼い息子を探しに来た猿人キティに連れ去られてしまう。十数年後、花の髪飾りの少女ランは少年リュウと出会う。よそ者と看做したヤムが木槍でリュウを攻撃する。逃げるリュウをヤムと仲間たちが追う。救けに来たキティは槍に刺されてしまった。捕らえられたリュウはオオツノ村の長に火刑に処される。負傷したキティが再び救いに来るが、突然現われた「りゅうの王」の餌食になってしまう。ランはリュウの縄を解いて逃げる。洞窟に隠れた2人に長老が、呪われた白い赤子が災いを呼び寄せた、リュウの母親はキティではなく火の中から生まれた女の子供であると語る。リュウを殺しに来たヤムは誤って長老を殺めてしまう。

    「りゅうの王」に追撃さたリュウとランは海の中へ飛び込む。しかし、海棲爬虫類モササウルスに襲われて2人は離れ離れになる。勇士タカの部族に捕らえられた2人。ランはタカと取り引きして(タカの言いなりになることで)リュウの命を救おうとするが、毒の煙を吐く死の火口へ突き落とされてしまう。酒池肉林の宴に興じる村人たち。風向きに九死に一生を得たリュウは火口から脱出してランと一緒に逃げようとする。逃走する2人の前に全身傷だらけの男が立ち塞がる‥‥タカの兄キバだった。「りゅうの王」に家族を殺されたキバは仇討ちするために片目のティラノサウルスの後を追っていたのだ。躰の傷痕は「りゅうの王」との闘いで負ったもの、右目に刺さっている槍の先はキバの攻撃によるものだった。「りゅうの王」を誘き出す「罠の餌」としてリュウを生かしておくと主張する兄のキバ。弟のタカは火の山から「やりの石」を持って来ればランも解放するという交換条件をリュウに持ちかける。

    火の山に登るリュウの後を尾けるキバ。先回りして行く手を阻んだキバは、火山が噴火して火の雨と火の水で焼き殺される、「やりの石」を持って帰ったとしても弟のタカはお前をを殺すつもりだとリュウを説得する。2人が山から下りて村に戻ると、タカの部族は「りゅうの王」に襲撃されて全滅していた。リュウは肉食鳥ディアトリマに襲われ、木にしがみついて泣いていた子供ドン(ランの弟)を救出し、ランを連れ出したヤムと対決する。キバと合流したリュウとラン、ドンの姉弟。一方闘いに敗れたヤムはタカと手を組んでリュウの命を狙う。崖の上から黒トカゲが岩を落としてリュウたちを殺そうとする。白いトカゲの子を囮にしてドンを襲おうとする‥‥知恵を持った黒トカゲ族の仕業だった。リュウは石を打ちつけて火を熾し、蔓を利用して弓矢を作る。白い雪が降り出し、動物たちも寒さに追われて南へ移動していた。雪の中から姿を現わした巨大なマンモスに襲われるが、リュウは弓矢で獣の両目を射て、崖から突き落とす。

    廃村に辿り着いたリュウとキバ、ランとドン姉弟はオオカミの群れに狙われる。小屋の入口に火を焚いてオオカミの侵入を防いで一夜を明かす。リュウはオオカミを生け捕りにして橇を作ろうとするが、白毛長族原人に噛み殺されてしまう。リュウを追って来たタカとの闘いの最中、オオカミを皆殺しにした原人たちが襲来する。白毛長族の頭を倒したことでタカは長となっていた。スキーで雪面を滑走するリュウたちはマンモス狩りしているオオガモ族を目撃する。リュウのことを「白い神」と呼んだ長老は女神が槍や弓矢や剣、落とし穴や罠などの知恵を授けて旅立った、白い子神が立ち寄ることがあったらペンダントを渡すように頼まれたと語る。ミュータント・トカデと手を組んだタカ。「りゅうの王」に仲間を殺されて南から逃げて来たというトンガ。弓矢で鹿狩りをしていたランはヤムに拉致されてしまう。その夜、タカの率いる白毛長族が村を襲撃する。リュウは小屋に火を放つことで、白毛長族を撃退した。

    トンガの道案内で岩壁の割れ目から向こう側へ出ると、温暖な別天地が目の前に拡がっていた。森の中に建つ白い神の神殿‥‥大昔、白い神々が空から降りて来て、神殿を造ったと村の長老から聞いたと語るトンガ。このまま村へは帰らずに1人で自分の仲間を探しに行くと表明するリュウをキバが諭す。村の長に選ばれたのに「りゅうの王」に挑んで、村人だけでなくキバの妻や子までを殺されてしまった過去を告白する。和解した2人の前に「りゅうの王」が姿を現わした。ランとヤムを狙う「りゅうの王」にキバが1人で立ち向かう。キバは「りゅうの王」の左目に槍を刺して視力を奪うが、盲目のティラノサウルスの餌食になってしまう。1人で闘わせたことを悔むリュウはキバの仇を取る。神殿の庭に入った「りゅうの王」の上から積み重なった石を崩し落として生き埋めにしたのだ。ランが発見した地下への階段を降りると、鳥のような翼を有する飛行艇があった。飛行艇に乗り込んだリュウが行き先を告げると空へ飛び立つ。

    宇宙から地球を眺めて地上へ舞い戻ったリュウ。岩の壁を越えて北風が吹き、雪が舞う。再び飛行艇に乗って空へ飛び立つと、氷の山が移動して来るのが見えた。氷の時代が到来するのだ。リュウは長老に南へ逃げるように告げ、村民を救う方法を見つけて必ず戻って来ると約束する。後を追って来たタカとヤムがリュウに闘いを挑むが、襲って来たミュータント・トカゲを飛行艇にあった武器(光線銃)で焼き殺すと、怖くなったヤムは逃げ出し、タカも怖じ気づいて手出し出来なかった。リュウとラン、ドン姉弟は白い神の国へ帰還する。そこは高度な文明を築いていた「未来都市」だった。数カ月前に北方の未開地区で救出された女性アイとリュウの母子対面。しかし、親子の幸せな時間も束の間‥‥突然大地震が起こり、大津波に呑まれてアトランティス大陸は海底に沈む。リュウたちが飛行艇で脱出する際に、母親は兵士に撃たれてしまう。空へ飛び立った飛行艇‥‥第四氷河期が近づきつつあった。

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    • 「石ノ森章太郎萬画大全集 7-13,14」(角川書店 2007)をテクストに使いました

    • 「みんなの『原始少年リュウ』」は「原始少年リュウ 2」(竹書房 1995)から引用
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    原始少年リュウ 1 ── 石ノ森章太郎萬画大全集 7-13

    原始少年リュウ 1 ── 石ノ森章太郎萬画大全集 7-13

    • 著者:石森 章太郎
    • 出版社:角川書店
    • 発売日:2007/08/31
    • メディア:コミック
    • 目次:白い子ども / りゅうの王 / 試練 / 火の山 / 旅立ち / トカゲ / イラストコレクション


    原始少年リュウ 2 ── 石ノ森章太郎萬画大全集 7-14

    原始少年リュウ 2 ── 石ノ森章太郎萬画大全集 7-14

    • 著者:石森 章太郎
    • 出版社:角川書店
    • 発売日:2007/08/31
    • メディア:コミック
    • 目次:トカゲ(承前)/ 白い恐怖 / 白い神 / 神殿 / 光る船 / 帰還 / 大破壊


    原始少年リュウ 1

    原始少年リュウ 1

    • 著者:石ノ森 章太郎
    • 出版社:竹書房
    • 発売日:1995/11/01
    • メディア:文庫
    • 目次:白い子ども / りゅうの王 / 試練 / 火の山 / 旅立ち / トカゲ / 白い恐怖 / "石ノ森ワールド" 構築の回想・野田昌宏


    原始少年リュウ 2

    原始少年リュウ 2

    • 著者:石ノ森 章太郎
    • 出版社:竹書房
    • 発売日:1995/11/01
    • メディア:文庫
    • 目次:白い神 / 神殿 / 光る船 / 帰還 / 大破壊 // 原始少年サラン / おわりからはじまる物語 / みんなの『原始少年リュウ』・ ヒサクニヒコ

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    【重要】トラックバック機能提供終了(What's new? 2017-07-19 15:43)

    いつもご利用いただきありがとうございます。トラックバック機能について、ご利用者数の減少に伴い、送受信ともに2017年8月3日(木)に終了とさせていただきます。ご利用いただいておりました皆様におかれましてはご不便おかけし申し訳ございません。何卒ご了承くださいますようお願いいたします。なお、トラックバックの送受信機能は終了いたしますが、既存のトラックバックは消去されません‥‥〔続く〕


    2017年8月3日、ソネ風呂からトラックバック(TB)が消えた。トラックバックはブログの基本機能のはずだが、利用者数の減少によって終了するのは仕方がないのかもしれない。スニーズ・ブログのTB数は10年間で約100件。それもブログを開設した当時に集中していて、最近の記事にTBが付くことは殆どない。この機会に過去のTBを見直すことにした(リンク切れや意味のないものを削除して60数件を残した)。既存のTBが消去されないのは良いとしても、TBの付いていない過去記事にも  トラックバック 0  と表示されてしまうのは不自然だ。そもそもTB機能がないのだから表示すること自体に意味がない。読者もTBをしようとして戸惑うのではないか。管理ページの「設定」からTBの項目は既に削除されている。個別記事の「詳細設定」からTBを非表示しても記事には反映されない。これは明らかにバグ(不具合)だと思われるが、ソネ風呂からのアナウンスはない。

    既存のTBだけを残して、TBの付いていない過去の記事から  トラックバック 0  の表示を消すにはどうしたら良いのか?‥‥今のところ改善される見込みがなさそうなので、応急処置を施してみた。最初にサイドバーの「カスタムペイン」にTBを非表示にするCSS(1)を入れておく。これで全ての記事のTBが消える。次にTBの付いている記事の中に強制的に表示させるCSS(2)を入れる。TB数が多いと時間と労力を費やす面倒な単純作業になってしまうけれど、少ない場合は十数分で終わる(本ブログは40数件だった)。記事数よりもTB数が多い場合は表示・非表示を逆にすると良いかもしれない。これで不要な  トラックバック 0  が消えてスッキリするかと思ったら、記事の下に表示されている「トラックバック(0)」という小さな文字が表示されたままだった。この表示だけを消す方法は今のところ見つからない。まことに困ったものである。

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      TBを非表示にする
    • <style>#trackback-write{display:none}</style>

    • TBを表示する
    • <style>#trackback-write{display:block !important}</style>
      TB機能の提供が終了しているのに「トラックバック(0)」と表示されてしまう
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    トラックバック 1 ランプトンは語る(2009-12-26)

    萩尾望都原画展(milk pan,milk crown 2009-12-26 17:47)

    「萩尾望都原画展」2009年12月16日(水)より23日(水)まで池袋西武にて開催中。行ってまいりました。池袋西武に入ったのは本当に久しぶり。そして迷ってしまったのでした…会場に入ると年代順に原画が並んでいます。大好きな「とってもしあわせモトちゃん」エロガー・ポーチネロが登場する話のすべての原稿が展示されていて‥‥〔続く〕


    トラックバック 2 ドラコニア少女(2006-05-11)

    書物の宇宙誌―澁澤龍彦蔵書目録(カイエ 2006-11-05 20:22)

    この人がゐなかつたら、日本はどんなに淋しい國になるだらう。(三島由紀夫「澁澤龍彦氏のこと」)1987年8月5日、澁澤龍彦が59歳でこの世を去ってから早くも20年の歳月が流れようとしている。澁澤の没後20年に合わせて国書刊行会から『書物の宇宙誌―澁澤龍彦蔵書目録』が出版された‥‥〔続く〕

    (註:この記事はブロガーの死去後に削除されました)
    ジェローム神父(MobileSamurai41 2006-05-11 23:40)

    ついに買っちゃいました…ホラー・ドラコニア 少女小説集成【壱】 ジェローム神父 この書物に初めて出会ったのは2004年、「球体関節人形展 ~DOLLS OF INNOCENCE~」開催中の東京都現代美術館のショップで、でした 没後20年以上を経て、まさか澁澤訳のサド作品新刊を目にするとは正直…複雑でした‥‥〔続く〕


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    • トラックバック機能が消えてしまったのを機会に、コメント欄をプチ・カスタマイズしました。枠線(border-style)を点線(dotted)から実線(solid)に変えて、四隅を丸く(border-radius)しただけですが、少し見映えが良くなったような‥‥

    • 写真は「草間彌生 わが永遠の魂」で撮った〈南瓜〉(Pumpkin 2007)です
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    真夏のネコ・クイズ

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    2017年の「真夏のタワレコ・クリアランス」は望み薄なので、代案として「ネコ・クイズ」を作ってみました。ハインライン「夏への扉」のピート、フリッツ・ライバー「跳躍者の時空」のガミッチ、夏目漱石の「吾輩」、岩合夫妻のネコ、永遠の子猫リル・バブ、「綿の国星」の須和野チビ猫、金井美恵子のトラー‥‥など、ブログで紹介した馴染み深いネコたちに関するクイズを出題。「スニーズ・プログ」の読者には簡単なクイズかもしれません。英ガーディアンの〈クレイジー・キャッツ・クイズ〉を踏襲した四択問題(二番煎じ?)ですが、愉しんでもらえたら嬉しいなぁ‥‥選択肢をクリックして正解すると緑色、間違えると赤く表示されます(第2問は正解が2つあります)。難しくて分からないという人は設問文のリンク先にある記事を参照して下さい。ヒントや答えが見つかるかもしれません。ネコ好きの読者は全問正解を目指すにゃん。

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    夏への扉

    夏への扉

    • 著者:ロバート・A・ハインライン(Robert A. Heinlein)/ 福島 正実(訳)
    • 出版社:早川書房
    • 発売日: 2010/01/30
    • メディア:文庫
    • 目次:夏への扉 / 訳者あとがき / 21世紀のハインライン・高橋 良平


    跳躍者の時空

    跳躍者の時空

    • 著者:フリッツ・ライバー(Fritz Leiber)/ 中村 融・朝倉 久志・深町 眞理子(訳)
    • 出版社:河出書房新社
    • 発売日:2010/01/21
    • メディア:単行本
    • 目次:跳躍者の時空 / 猫の創造性 / 猫たちの揺りかご / キャット・ホテル / 三倍ぶち猫 /『ハムレット』の四人の亡霊 / 骨のダイスを転がそう / 冬の蠅 / 王侯の死 / 春の祝祭 / 編者あとがき


    海ちゃん ── ある猫の物語

    海ちゃん ── ある猫の物語

    • 著者:岩合 光昭 / 岩合 日出子
    • 出版社:新潮社
    • 発売日:1996/11/01
    • メディア:文庫
    • 目次:はじまりに prologue / いたずらざかり growth / 冒険で広がる世界 adolescence / プロポーズの群れ maturity / 真面目な子育て motherhood / 愛のある暮らし tranquillity / おしまいに epilogue // 猫の足音・田村 隆一



    LIL BUB’S LIL BOOK

    LIL BUB’S LIL BOOK

    • 著者:マイク・ブライデイヴスキー(Mike Bridavsky)/ 岩田 佳代子(訳)
    • 出版社:学研パブリッシング
    • 発売日:2014/06/26
    • メディア:単行本
    • 目次:永遠の子猫リルバブの不思議な冒険 / リルバブからのプレゼント / あとがき


    猫、そのほかの動物(金井美恵子エッセイ・コレクション 2)

    猫、そのほかの動物(金井美恵子エッセイ・コレクション 2)

    • 著者:金井 美恵子
    • 出版社:平凡社
    • 発売日:2013/08/22
    • メディア:単行本
    • 目次:遊興一匹 迷い猫あずかってます / 小説 / そのほかの動物 / トラー、その他 / 巻末書きおろしエッセイ・夢と夢の中の動物たち、ペットたち、そして、書かれた動物と夢
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